包丁と未来(包丁専門店「食おた」)
包丁と未来
包丁とは、
包丁とは、ただの調理器具、しょせん実用品という認識があります。
確かに一般の方が目にする包丁とは、そう言ったものが多いのが現実です。
雑貨店やホームセンター、100均にまで売られているのを見れば多くの方が、包丁の価値を見誤ってしまうのは無理の無い事です。
しかしながら、日本という国において包丁とは・・
由緒ある伝統工芸品と言う一面があります。
私は包丁ショップを開店する前には割烹料理の料理人をしていました。
自分でも料理店を経営していたこともありますし、歴史ある料亭の運営する銀座や赤坂の割烹店にて責任あるポジションで仕事をしていた事もあります。
最近では、満席で200名を超える様な寿司割烹店で料理長をしていましたが、自分の残りの人生を賭けて包丁の普及、日本食文化の発展という大きな目標を追いかける事にしました。
その第一歩が包丁専門店の開店です。
一般の方が多く目にするちゃちな包丁も、社会には必要なものでしょう。
しかし、年季の入った職人の打つ包丁には特別な意味があります。
特別な効果
特別な効果、特別なギフトと言った方が良いかもしれません。
それは包丁を変えれば人生が変わると言う事です。
何を大げさな・・と、多くの方が感じられる事でしょう。
包丁という道具は、それだけの価値があり、それだけの影響力がある唯一無二のアイテムなのです。
日本料理において、包丁で切ると言う事は特別な意味があります。
ただ、包丁で切っただけの刺身が、献立の華と言われる中心的な存在であることからも、その意味はお分かり頂けると思います。
しかしながら、その「切っただけ」の中に多くの先人たちの知恵や、厳しい修行を経てきた職人のプライド、無限大のノウハウが詰まっています。
ただし、その「切る」という仕事を職人に語らせれば、多くの者は「道具8割、腕2割」と語ります。
つまりは料理の出来具合の8割は包丁で決まると言う事です。
毎日の手入れ、カスタマイズされた研ぎ方、自分の身体の一部の様に使いこなす日々の鍛錬があり、その上での、この言葉には大きな意味があります。
大きな意味
そして、この意味を伝えるべく包丁専門店「食おた」は開店しました。
その意味の中には多くの事が含まれていますが、大切な一点をお伝えいたします。
一般の方でも、>>包丁を変えるだけで料理が変わる<< と言う事です。
料理が変われば、必然的に健康的で素材に則した調理をするから、当然のごとく生活が変わります。
生活が変われば、また当然のことながら身体に変化がおきます。
身体に変化が起きれば思考に変化が起きます。
そして思考の変化は未来を変えて、人生を変えるという言う事です。
大きな構想ではあります。
ですが、真実の構図です。
そんな大きな話にはついて行けない、と言うのもごもっとも。
何より、本物の切れる包丁を持ってみてください。
料理が早くなりますし、綺麗になりますし、本当に楽しくなります。
包丁は「魂」?
私たち料理人にとって、包丁は「魂」とも言われますが、そんな精神的な事は抜きにしても、仕事を支えてくれる相棒であり、同志です。
この感覚を少しでも多くの方と分かち合いたいと思います。
私たちは強い意志と覚悟がないと、包丁屋に行きません。
それは包丁の魔力に憑りつかれ、無性に欲しくなるからです。
ネットでの販売には冷静に考慮できる、客観的に要不要の判断が出来るという大きなメリットもあります。
しかしながら、ネットでのご紹介だけでは包丁の持つ魅力を全て伝えきれていないのが残念です。
どうか気軽にお問い合わせを活用されて、道具街の包丁屋の様にお付き合い頂ければ幸いです。
長くなりましたが、お読み頂きましてありがとうございました。
どうぞ、末永いお付き合いの程を、よろしくお願い致します。
包丁屋・おやじ 武ノ内 津久根拝