ユージーン・スタジオ展@MOT
現代アート、特に概念的に考えさせられる作品が好きな人は是非見に行ってください。
言われずとも行ってるかもですが。来週半ばまでです。
詳細は以下リンク。
以下は感想というよりも個人的な呟き。
間違いなく好きなものを見に行って、例によって没入していたのだが、なんだか今回は少し感覚が違う。
現代アートに触れる時、今までなら素直に感動し、美しさや儚さを見出し、心を奪われていた。
今回はなんというか…ものすごく親しい友人と対面しているのに、その人の心の奥底が見えずに壁を感じているような、それをこじ開けるために疑問や議論をぶつけたくような、でもそれが叶わないと知っていて空虚な気持ちになる、そんな感覚だった。
解説がなければ如何様にでも解釈できる、しかしその解説もなんだかよそよそしくて限られたスペースの中に一側面を切り出しているに過ぎないから、ということなのかもしれない。
或いは、ここ最近、自ら創作するという視点を持ってしまったために、その高みにある作品のあまりの遠さに絶望しているのかもしれない。
となれば、心を閉ざしたのはアートではなく私自身なのではないか。
いつの間にかアートの沼にはまって思考が歪んでいるのだろうか。あるいは美とは対極にあるかもしれない何か違う側面が感覚の片隅に侵入してきたのだろうか。
…何となく、中島敦の文字禍を思い出したところで、今日は休むことにします。