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いただきますとごちそうさま。⑬
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映画を観に行くのに片道2時間は、ちょっと特殊な環境かもしれませんね笑
それもありますが、やっぱり「映画を観に行く」って、ちょっと特別な時間のような気がします。
家で観るより映画館という特別な空間で観た作品の方が、たとえ同じ作品だったとしても、全然感動の度合いが違います。
映画に限らず、今の世のなか本当に何もかもが便利になって、「コスパ」や「タイパ」といった具合に、いかに効率的に、無駄なく物ごとを完了できるかが重要視されています。
だけど、想定もしなかった無駄なことや回り道にしか、やっぱり想定外の発見や面白さって隠れていないわけで、最短・最速にこだわっていたら、自分の想像以上の景色は決して見ることができないと思うんです。
結果じゃなくて経過こそがすごく大事なわけで、その時間を、より良いものにしようと大事に大事にするから、それが良い時間になるのです。
同じ自分の時間を、大切に取り扱うのかそうでないのか。
それはつまり、自分の人生という、「終わりまでの経過」をいかに大切にするかということだと思うんです。
何の映画を観に行こうか?
どうやって行こうか?
ドリンクはどれにしよう?
ランチは何を食べようか?
そんなことを話し合ったり考えたりするだけで、何だかワクワクしてきませんか?
そんな、豊かな蛇足を大切にしていきたいなーと思います。