ゲーム好きは人生を無双できるのか考えてみた
同じ子育て中のお母さんから「優先しなきゃいけないことがありすぎて大好きだったゲームや漫画を最近全然やってない」みたいな話をよく聞きます。
確かに子どもが0歳児などの物理的に24時間365日お母さんといっしょ期は邪魔されてゲームどころではない時もあるかもしれない。
しかし、私は妊娠時も出産後も漫画への課金を諦めたことはないし、今は息子とマイクラダンジョンやカービィをやるのは子守ではなく「私が楽しいから誘ってやる」ゲームになっています。
だから全然やってない人はきっと「漫画やゲームより楽しい何かにハマっている状態なのかな?」と思ったりしています。
夫は今、副業とボードゲームに熱中しています。
副業と比べるとテレビゲームはレベ上げやチュートリアルなどの「ダレる時間」がもったいないと感じるようで、ちょっとプレイするとすぐに飽きてしまう。
そしてよく「昔はあんなに熱中していたゲームがなぜつまらなくなってしまったんだろう」とぼやいています。
対照的に私と息子はマイクラダンジョンズの世界にどハマりし課金を重ねていて、仕事時間と同じくらい楽しいです。
なんでこんなにゲームが好きなんだろう。
ゲームには人生に必要なすべてが揃っている
ゲームや漫画が日常にあると、さまざまなシーンで「あ、これ〇〇でやったやつだ」的な感覚になることがあります。
例えば、「パートナーに家事参加を促したい」問題。
これを「〇〇を家事育児できるマンに育成する」クエストだったらどうでしょう?
育成ゲームだと、生まれた時は同じ赤ちゃんでも育て方によってさまざまな特徴や強みを持たせられますよね。
パートナーはどんな成長図をたどっているのでしょう。
なんて考えて攻略していくかもしれませんね。
もしパートナーの家事育児参加という課題がゲームだったら。
「これは設定だから動かせない」ものと「自分でコントロールできる」ものが切り分けられるのでちょっと冷静に課題に向き合える気がします。
もっというと、自分の視点が相手ではなく「クエスト」に移るので、相手そのものに不満を感じることは少なるかもしれません。
ゲームは「思い通りにいかない」のが前提
とはいえ、実際はゲームのように上手くはいかないのよ…
と思う人も多いと思います。
逆に聞きたい。
ゲームなら思い通りに行くのかと。
私はゲームが好きだけど得意ではありません。
あらゆるゲームでいわゆる「全クリ」したものは僅かだし、ストファイのような細かなコントローラー操作が必要なゲームでは全く勝てません。笑
NPCに合わせてアクションする
ゲームのプレイ中、登場する敵キャラが自分の思い通りに動いてくれることはほぼありません。
だから自然とプレイヤーは「敵や条件に合わせてアクションする」ことになります。
・炎を吐いた後にダウンタイムがある→その隙に攻撃
・水属性のポケモン→雷攻撃を選択
・指定のアイテムを持ってないと発生しないイベント→アイテムを手に入れて挑む
そういう設定だから、そうしないと勝てないから私たちはゲームをクリアするためにアクションします。
育児家事クエストでとるアクション
またパートナーの家事育児参加クエストに戻りますが、このクエストにありそうな初級ミッションを考えてみました。
それぞれの就業状況やお子さんの年齢によって違うとは思いますが我が家ではこんな感じでしょうか。
こう考えたらクリアしようと思ったらまず
必須スキルを身に付ける
クリア条件を満たすための情報をあつめる(村人に話しかけたり)
などのアクションをとりますよね。ここでつまづいたら「攻略サイト」にお世話になったり、とりあえず戦ってみたり。
思い通りにならなかったからと言って「敵キャラが思い通りに動かないからクリアできない」と愚痴る人は少ないと思います。
クリアに必要な条件を満たしてないのかな?
レベルが足りないのかな
まだ話しかけていない人がいる?話しかけた順番は?
と自分のアクションに対して振り返ることの方が多いです。パートナーが自分の思い通りに動かないのを、パートナーの責任にしてしまうとゲームは進みません。
自分のアクションに反応していると捉えてみると、自分のアクションを変えれば別のシナリオ分岐が見えてくるかもしれません。
カメラを切り替えてみる
大好きなゲーム(だけど画面酔いして全然プレイできない)の一つにマインクラフトがあります。
マインクラフトはゲームの中に自分の世界を作ったり、人の作った世界に遊
びに行けるゲーム。このゲームは
1人称視点(自分目線)
3人称視点(誰からみた自分目線)
の2つのカメラアングルがあります。
1人称視点では割と視野が狭く、後ろは敵モブに攻撃されるまで気付けないのでとても怖いです。笑
3人称視点では自分の置かれている状況がわかりやすいので位置を確認したり周りを見渡したり、モブとの距離感が掴みやすかったり。
普段の生活でもこのカメラ切り替えをしたいなーと思っていました。
カメラ切り替えとステータス表示
ゲームのカメラ切り替えで家事育児クエストを考えると…
普段は主人公としての「自分」からパーティにいる「パートナー」をみています。
視点を切り替えて、「パートナーの視点からの自分」がどのように見えているのかを知りたいと思ったのです。
そこでパートナーにこんな質問をしてみることにしました。
はじめ、こんな質問されたらパートナーからしたら「何か裏があるのでは」なんて疑われてしまうかもしれません…。
が、継続って大事。否定も肯定もせず、同じような質問を何年もし続けていると、色々話してくれます。
そうして得た情報をもとに、自分や相手を「ステータス表示」してみます。
そこかから推測できるパートナーから見える「自分」は…
こんな感じでしょうか。ステータス欄は色々あると思いますが、パートナーとの会話でよくわからない「自分」をステータス化して見えるようにすると
いい悪いに限らずちょっと冷静にみえますよね。
逆に一人称カメラの時も、パートナーをキャラとしてみると発見があります。
社交性が高いので、積極的に社交の場に連れて行っています。笑
逆に専門性を突き詰めるのはそこまで得意ではないので、完璧家事とか完璧育児みたいなものを求めると(私もないから求められないけど)ゲームを進めにくそう。
クエストの進みが悪い時は「登場人物不足かも」
ステータス化してみて、「あ、このクエストを達成するにはバランスが悪いかも…」なんて事態もよくあります。
特に家事育児ってマルチタスク・社交性・危機管理能力・情報収集力・わかりやすく伝える力…必要なスキルのオンパレードで突き詰めると天井がない天国…いや地獄に思えることがあります。
レベル不足のまま母になり、レベル15でいきなりラスボス、みたいな感覚に陥ることって結構ある気がします。
そんな時も、「これはゲームだ」と思えれば
スキルレベルが足りないならレベ上げだ
難易度が高いからそよかぜモードにしよ
攻撃に振りすぎたから防御高い人をパーティに入れよう
助っ人頼もう
ラスボスのクリア条件って何よ
なんて判断もできるんですよね。
自分ひとりでクリアしなきゃいけないという前提条件を疑って、本当にクリアしたい、手に入れたい達成報酬をゲットしたいですね。
ゲーム好きは人生を無双できる可能性を秘めている
自分が深刻に考えていたことを「ゲームのクエストだったら」という前提に置き換えると、深刻さは変わらなくても「ちょっとプレイしてみるか」って気持ちになるのは私だけでしょうか。
人から、世間から言われて「やらねばならない」と思っているクエストも、達成報酬が欲しくなければ放置していい任意クエストだってある。
これはゲームをクリアするのに(自分が幸せになるために)必ず必要な「必須クエスト」なのかを見極めるのも大事。
そんな自由な発想ができる「人生プレイ中ゲーマー」はどんな世の中でも楽しく生きていける気がしてなりません。