祈りの力 3
お盆だなあ。
みなさま、いかがお過ごしですか。
日本の風習でいうとあちらへ渡った人たちが帰ってくる日ですよね。
皆様がそれぞれに良い時間を過ごされていますように。
さて前回の続きです・・・
留学後も、派遣で働いていたその会社の人たちは私を温かく迎えてくれ、
毎年お正月に帰省するときには忘年会に私のことも招いてくれていました。
男性の多い職場でしたが、ずっとそこで働いていた年上の女性が良いまとめ役となってくれ、私とその会社の人たちの交流は続きました。
今思い出してもとてもありがたいことです。
留学して4年目の冬、また忘年会に呼んでいただきました。
少し遅れて会場に到着したSさんは相変わらずのビッグスマイルで、
私たちはいろんな話をしました。
私のニューヨークでの生活のこと、学校のこと。
そしてSさんが出張で泊まったコペンハーゲンのホテルで突然夜中にアラームが鳴り始めるというアクシデントがあったこと、お子さんの受験のこと。
仕事のプロジェクトのこと。
そして最後には帰宅する私のためにタクシーを捕まえてくれました。
そこで交わした会話は今も覚えています。何気ない会話。
いつまでも笑顔で手を振っていてくれた姿。
私の「お気に入りの人」はやっぱり優しくて素敵だったな。
久しぶりに会えた嬉しさでニコニコだった私は、これが最後だなんて思ってもみませんでした。
12月28日のあの夜。
空気が冷たくて、でも心はすごく温かかった日。
読んでいただきありがとうございました。
続きはまた次回。