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健康であることが当たり前ではないということ

以前、わたしは自分が健康であることは当たり前だと思っていました。
少しくらい熱があっても風邪薬や解熱剤を飲んで仕事に行く。
やることがあるから休めないし休まない。
疲れてもドリンクを飲んで乗り切る。
結果を出すために少々の無理は仕方ない。

突然現れた病魔

そんなわたしの思い込みを覆す出来事は突然目の前に現れました。
ある日、胸のしこりに気づき、念の為に定期的に通っていた病院の先生に診てもらうことにしました。
エコーで検査してくださった先生は「念のため専門の病院を紹介するね」と言って市内にあるブレストクリニックを紹介してくださいました。

後日紹介先のブレストクリニックで検査をしてもらったところ‘乳がん‘であることがわかりました。
病院を紹介するということは先の病院の先生も気付いたのでしょう。
病気がわかったとき、わたしはショックを受けました。
まさか自分が!?とは思いませんでしたが、「えっ?いま?」という感じ。
いま思えば自分の体のSOSを見ないフリして誤魔化しながら過ごしてきた30代。
結局見つかった時にはステージ2でした。
幸い現在は再発も見られることなく、もうすぐ9年を迎えようとしています。
病気についてはおいおい改めて別記事で書きたいと思います。

追い討ちで訪れたメンタル不調

元々メンタルが弱いわけでもなく、言ってみれば負けん気が強かったわたし。
持ち前のポジティブ思考でいろんな局面を乗り越えてきました。
が、ここにも落とし穴があったのです。
やり甲斐のある仕事を任せてもらう反面、すでに睡眠に多少の問題を抱えていてかかりつけ医で眠剤を処方してもらっていました。
先に書いた乳がんの治療でホルモン療法を行なっている期間、自分を取り巻く環境の変化とともにメンタル不調はみるみる間に加速。
いわゆる‘うつ‘という状態にまで落ちてしまいました。
自覚のあるうちは良いのですが、本当に落ちてしまうと自分が最悪の状態にあることはわからなくなります。
思うように頭が回らず、朝起きることさえままなりません。
自分が鬱になるなんて夢にも思っていないわけですから、原因不明の不調と闘い続けることになるわけです。
後日、わたしはメンタルの不調で会社を休職することになりました。

明日は我が身

‘がん‘と‘鬱‘という2つの大きな実体験を通してわたしは「健康であることの大切さ」を痛感しました。
逆に言えば実体験を通さなければ、わたしは自分の「やり方」を貫き通そうとして自分を大切にするということを蔑ろにし続けていたと思います。
この世の中で「自分は該当しない」という事象はないのかもしれません。
失って初めて気づくのでは遅いことがたくさんあります。
壊れたものは元に戻ることはありません。
だからこそひとりでも多くの人に知ってほしい健やかに過ごせることの尊さ。
みんなに笑顔で過ごしてほしい。
それを実践してもらえるようにわたしは発信し続けたいと思っています。


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