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おうちでできるモンテッソーリについて


モンテッソーリ教育との出合い

こどもがおなかにいるころ、どんな教育方法がいいのか、調べていた時期に出合ったモンテッソーリ教育。相良敦子さんの著書やクーヨンの特集を読んで、下記の点に惹かれて、是非ともモンテッソーリ教育を取り入れようと思ったのでした。

・こどもの興味があることを大切にして伸ばす
・主体性や自尊心を育て自立を促す
・「敏感期」や「秩序感」といった子育ての中で感じる壁を客観的に認識できる
・手指の動きに着目して手先を上手に使えるようになる
・お仕事を自分で達成した時のこどもの目の輝き

「おうちモンテ」の挫折

こどもが1歳半を過ぎたころ、「おうちモンテ」という言葉が流行り、家庭でモンテッソーリを実践できないか試していた時期がありました。関連の本を読んだり、西荻窪にあるハナハウス(HANA HOUSE)のオンラインのモンテッソーリ講座を受講したり。こちらの講座は代表の高橋先生とモンテッソーリ教育のベテランであるHeidi先生が、自らの子育てで実践してきた方法を交えて具体的なアドバイスをくださり、とても勉強になりました。

作業机やおもちゃを置く棚を買ったり、色板やビー玉落としなど教具を手作りしたりしていましたが、結局、声掛けや敏感期を察知しておもちゃを入れ替え続けることに挫折し、プロの手にお任せすることに。杉並区の自宅から通える範囲にモンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園や保育園は少なく、一番の最寄りは三鷹台にある「久我山こどもの家」でした。こちらには、こどもが2歳になった秋から本当にお世話になっています。

それから丸2年間が経とうとしており、その間こどもの家に通っていることで満足して、仕事や勉強でバタバタしていた私は、おうちで何もモンテッソーリ教育を実践していないことにずっとモヤモヤしていました。

「0歳からのニューヨーク流おうちでできるモンテッソーリ教育」を読んで

そんなときふと、「0歳からのニューヨーク流おうちでできるモンテッソーリ教育」(タラ・グリーニー 著、久保陽子 訳、田中昌子 日本語版監修)を読みました。こちらのご本では、ニューヨークにあるモンテッソーリスクールの校長による、主に2歳までの子供を対象とした、おうちでできるモンテッソーリ教育の手法が示されていました。

まずはおうちの中の環境を子供の目線で整えてあげることが大切だということが書かれています。とはいっても、すぐできることとそうでもないことがあると感じます。
でも、既に3歳10ヶ月となった息子に今からでも取り入れたい活動が数多く挙げられていました。例えば、1歳児の活動として挙げられているこちら。

1歳児の活動について

・顔を拭こう!
実は、今でも朝ごはんの前後に私が濡らして温めたタオルで息子の顔を拭いてあげていました。濡れたミニタオルを用意して、「濡れたタオルで顔を拭いてあげるね。手伝ってくれる?」この声掛けで自ら顔を拭くよう促すことができるんですね。

・歯を磨こう!
こちらも、今でも私が全面的に磨いていました。子供に歯ブラシを持たせて、自分で磨いている間に、ちょうどいい長さの歌を歌ってあげるとよいそう。

・おもちゃを片づけよう!
私が声掛けをして、自分で片付けられる時もあるけど、「ママがやって」と丸投げされることもしょっちゅうで、悩んでいました。こどもの家の先生に相談して、「おもちゃが多すぎるのではないですか?」と言われたことがあります。おもちゃ棚のおもちゃは増える一方で、簡単に片付けられる量ではない。今使っているおもちゃ以外はしまった上で、「使う道具の置き場所が全て決まっていると、片付けは大きなパズルに取り組むようなもの」になるそう。

・ガーデニングをしよう!
2歳前後からじょうろで水やりするのが大好きだった息子。しかし、この夏育てている朝顔は、私がほとんど水やりしていました。これはもっと息子に任せることにしよう。

・ネコのように歩こう!
「様々な筋肉を動かすために、いつもと違う方法で体を動かす」ことがよいそう。子供と一緒に猫がどのように動くか観察して、一緒に動きをまねしてみる方法。そういえば、息子もいつも犬になったり、牛になったりしながら、家の中を動き回っていました。そういう効果もあったのですね。

・本を読もう!
絵本が好きで、朝晩読み聞かせをしています。発展編として、子供や家族、なじみのある場所の写真を集めた5ページほどのアルバムを作って、読み聞かせるとよいそう。確かに写真を見たがることも多いので、いいアイデアですね。

2歳児の活動について

2歳児の活動として挙げられていた中からは、次の活動が印象に残りました。

・自然を散策しよう!
こどもを自然散策に連れ出し、五感を使った経験ができるように促し、後から思い出せるように写真を撮っておくそう。モンテッソーリは、自然の中での体験を大切にしているところが好きです。

・くつ下を下げよう!
ひもでこども用の物干しロープを作ってあげて、洗濯ばさみの使い方を教えるとともに、くつ下を下げてみる。洗濯ばさみは意外と開くのに力を使うのでいいトレーニングになるんですよね。そして、全自動洗濯機で乾燥させてしまうため、最近くつ下を干していなかったなと反省する自分でした。

・髪を整えよう!
髪の整え方をを学ぶことで、「身だしなみを整える感覚が身につき、自分でできる自信もつき、自尊心や自立心が高ま」るそう。息子用の鏡はあるけれど、そういえばブラシはどこかに行ってしまった・・・。髪は寝起きそのままの日常ですが、声掛けをして促してみよう。

・音楽に合わせて動こう!
音楽に合わせて独自の冴えた動きをする息子。とても楽しそうなので、そのうちダンスでも習ったらいいかと考えていました。音楽を流して、「体の特定の部分を動か」したり、「音楽をときどき止めて、止まったら動きを止める」、「始まったら体を動かす」と、「音楽に耳を澄ませるようにな」るそう。リトミックみたいですね。

・詩を朗読しよう!
詩には独特の韻やリズムがあるので、暗唱したり、自分で詩を作ることもこどもの感覚の発達によいそう。絵本は読むものの、敢えて詩を読んではいなかったので、試してみたいと思いました。

・本を作ろう!
白い紙と表紙用の紙、ホッチキス、クレヨンなど書くものさえあれば、こどもの描きたいテーマで1冊の本を作ることができます。「大切なのは、この形式で自分を表現でき、できあがった本は大切に扱われる価値のあるものだと気づかせること」という記載が素敵だと感じました。

現在の敏感期

今は、数とひらがなの読み書きの敏感期にいる息子。カレンダーが大好きで、カレンダーの数字の並び方に興味津々。数字を数えるのも大好きで、毎日のように「30の次は?31の次は?40の次は?」と聞かれてゲンナリしていましたが、ふとモンテッソーリの原点に立ち返って、こどもの興味のあることを一緒に楽しんでみようと思うのでした。

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