家族だからって同じ価値観はむつかしい
私は、大学時代をアメリカで過ごしました。
家族学のクラスでのこと。
日本のような集団主義の国では、
「赤ちゃんが生まれると『新しい家族が増える』と捉えるんだよ」
と先生がさも「驚きでしょ?」といった様子で話していたところ。
アメリカ人のクラスメイト達も
「そいつは驚きだ!」といった様子で
「おおー!」といったリアクションだったのです。
日本で生まれ育った私は、
「え、そんなの当たり前じゃん。年賀状でもよくみるよ」
と思ったんだけど。
アメリカのような個人主義の国では、
赤ちゃんが生まれることを「個人の誕生」と捉えるらしい。
えええー!!!そうなの?!
20年経った今でもこの驚きの瞬間を忘れない。
*
そう考えると、
アメリカ社会での一番小さい単位は「個人」で
日本では「家族」になるのかな?
そうであれば、
今の自分が親に言われた育った色んなことを
そのまま踏襲するのって自然なことかも?
でも、それじゃ「自分の人生を生きられない」って苦しい。
私は、特に自分が親になってから苦しんだ。
母が私たち子供にやってくれた通りに
「私もがんばらないと」と思って、
赤ちゃんがいても毎日一汁三菜をつくっていた。
子供にとっても、お母さんを個人と捉えるのがむつかしいのだ。
*
同じ家族だけど、違う人間。
同じ価値観をもつ方がむつかしい。
とはいえ、完全に切り離して考えるのもむつかしい。
多分、できることは
子供や家族とほどよい距離感を意識すること。
ほどよい距離感がないと、
「子供のありのままをみつめる」ってきっとむつかしい。
あーでもないこーでもないと葛藤の日々だけど。
でも、こんな葛藤こそが子供や家族への愛なのかも?
そうだといいな、と思うのです。
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ワンオペ育児生活で試行錯誤してきた〈暮らしの工夫〉と〈子供との日常〉を綴っています。
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