【エッセイ】奇食珍食【紹介】
食べ物の常識って、地域や時代でガラッと変わりますよね?
進んで食べるには抵抗を感じたり、
実は、そもそも食用だと思われていない食べ物も沢山あるのです!
今回は「食の冒険家」小泉武夫先生による、食の常識を覆されるエッセイ「奇食珍食」についてご紹介させていただきます♪
概要
筆者である小泉武夫先生は、
東京農業大学・農学部の醸造科をご卒業された農学博士で、
「発酵」「食は胃のもの味なもの」
など、食についての著書をたくさん手がける文筆家でもあります。
今作では、虫や爬虫類、両生類など、
現代の日本ではちょっぴり抵抗のある「奇食・珍食」について、
発祥や食べ方、味わいを教えてくださいます。
「食の冒険家」を自称する小泉先生ならではの経験や知識が、ギュッと詰まった1冊となっております♪
個人的に気に入ったポイント
①怖いもの見たさ?未体験の食レポート!
蚊の目玉スープ、カミキリムシの蛹、ヒルのソーセージ…。
「奇食珍食」のタイトル通り、
語られるのは、食べるのに勇気が必要で、貴重な食材がほとんど!
「食の冒険家」小泉先生が丁寧にレポートしてくれることで、イメージと好奇心をかき立ててくれます。
②「奇食珍食」=「寄行」ではない
一見おぞましい食材が多く語られていますが、どれも
「食べ物の確保」や
「美味しいものへの探究心」
「健康のための食」
を求める先人の挑戦があっての食文化です。
小泉先生のレポートを通して、
当たり前のように感じている食文化のありがたさを改めて実感できます。
終わりに
タコやイカを沢山食べる日本の食文化は、世界的でも大変めずらしいそうです。
外国の「奇食珍食」が当たり前のように、日本の食文化もまた、外国の「奇食珍食」なのかもしれませんね。
この本を通して、ちょっぴり食の常識を見直してみてはいかがでしょうか?
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