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母86歳 生涯続く好きで得意なこと

同居している母は、昭和13年生まれの86歳です。まだまだ元気で、毎日夕飯を作り、洗濯をし、お友達と週3回カーブスに通っています。

先日、そんな母が夕飯の時に「私、本当に洋裁が好きで良かったわ。」と言うのです。「何で?」と私。「洋裁をやっていると楽しくて、ずーっとミシンの前に座っていられるの。今日も午前中からずっと作っていたの。夢中になり過ぎると翌日疲れが出たりするんだけど、洋裁をやっている時は、全然感じないのよね。」とのこと。

母の最近の作品と愛用のミシン

母に洋裁について聞くと、小学校のころから好きで、小学校の中学年頃はお人形を手縫いで作っていたとのこと。
小学校高学年から中学生になるころに、当時にしては珍しい『ミシン』を買ってもらい(田舎のため行商人から購入。近所で1番早くミシンを購入したらしい)、雑巾から大作のジャンパースカートまで色々作っていたとのこと。当時男子からは『ミシン』と呼ばれていたらしい😅 

「洋裁が上手なことを皆に認めてもらっていたし、洋裁は誰にも負けたくないって思っていたわ。」と、普段自己主張をあまりしない母の強気の発言にビックリ。

中学を卒業すると、金の卵と言われた母たちは、一斉に都会に出て就職をしました。母も中学を卒業すると親元を離れ、大手繊維会社に就職しました。就職すると同時に、服装の専門学校(ドレスメーカー学院)にも通い始め、洋裁の基礎から確り学んだそうです。

結婚してからは、洋装店に勤務しオーダーメード等の洋服を作っていたそうです。「当時は、お父さんのお給料に負けない位貰っていたわよ。」と母。
子育て(私)するために退職してからも、知人に頼まれオーダーメードで洋服を作ったり、お直しをしたり、洋裁をずっと続けてきました。

こんなにも長い間、80年近くも好きであり続けられることってありますか?
好きで得意なことを仕事にできている人が、どれだけ居るのか?
「お母さんが羨ましいよ。一生涯好きなことに巡り合えて、それを仕事にできて。」と私。「そんな大層なことじゃないけどね。」と母。

今までの私は、これがやりたいと言う仕事が無かったため「労働条件が良いから・・」「自分の資格を生かせるから・・」「お給料が良いから・・」等々の理由で仕事を選んできました。
しかし‼ 今目指しているFP(CFP)の仕事は、初めて自分がやりたいと思った仕事です。好きな気持ちを大切に、続けていきたいと思います。


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