もぬけの殻の家
さて、彼に何も言わず娘二人と最低限の荷物と
お気に入りのダイニングテーブルを持って家を出た
その夜。
帰宅した彼は唖然としただろう。
玄関を入ってリビングの扉を開けると6人がけの
テーブルが無くなって、離婚届だけが床に置いてあるのだから。
すぐに電話がかかってきた。
「どういうこと?!」
「そういうこと。私のとこは書いたから。」
彼は動揺しとにかく会って話したいと言った。
話すつもりはない。
チャンスは何度もあったはずなのに、3度も裏切られた。ただ今後のお金の話はしたいから
それには応じる旨伝えた。
まさか家を出るなんて。
まさか本気で離婚を考えてるなんて。
微塵も思っていなかったはずだ。
でも私はこの2年半、真剣だった。
彼の動揺した声を聞いて
「ざまぁみろ」
そう思いながら…
「これからどうしよう…」と
シンママになる不安を胸にしていた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?