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オンライン映像祭「Films From Nowhere」

私のテレビ(姉からのお下がり)でも、vimeoが使えるようになりました。 2020年3月29日(日) 荒木悠さんの『YEDDO』は、以前に資生堂でも観たと思うけど、今の東京はこんなに混んでないんやろうなーと思ったり、思わず現状を省みてしまう字幕があったりして、改めて観る機会に恵まれてよかったです。 最近は家でNetflixのドラマばかり観ていたけれど、何か足らないなと思っていて、池添俊さんの『あの人の顔を思い出せない』や『his/her』で、フィルムのざらついた感じや自然な

    • 努力クラブ『涼しい。』

      ・冒頭の主人公と友達について 家出や旅立ちの経験と関係なく、自分はどちらの立場にもなったことがあるように感じました。 とても美しいシーンなのに、きっと二人は幸せになれないんやろうなーという予感がしました(アフタートークで話されていた「運が悪い」というテーマに、とても納得がいきました) でも、二人の会話を聞きながら、人生は幸せを追うことだけでは形作れないんやな、とも考えていました。 ジーン・セバーグの名言、"Money doesn't buy happiness. But ha

      • 下鴨車窓『散乱マリン』

        ・作品を準備する美術家と、そのアシスタントや関係者たちのやり取りが生々しく、詳細に描かれていました。私は芸術祭の当日スタッフを数回経験したことがあるだけですが、それでも「あぁーこんなことあったなー」「こんな人おったなー」と共感できました。 自転車を探す女性とその周囲の人々については、あまり共感できませんでした。その女性の持ち物に対する執着、あきらめずに全て集めたいという強い気持ちやそれまでの背景を、私には汲み取りきれなかったです。 ・美術家たちと女性たちがそれぞれに ”置き

        • 東京芸術祭ワールドコンペティション

          11月2日に上演された3作品を観劇することができました。 ■ボノボ『汝、愛せよ』 薄暗い冒頭のシーンが終わって舞台美術の蛍光灯が点いた瞬間、眩しすぎて舞台を直視できませんでした。 また、舞台上の長机が高すぎて、俳優があまり見えませんでした。途中で登場して奥に座った俳優に全く気づかなかったので、彼が話し始めた時に驚きすぎてしまいました。私の席は前から2列目でした。もっと後ろの席から観るべき作品だったのかもしれません。 「事実が少しずつ明らかになる」という、SFと会話劇の基本

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          KYOTO EXPERIMENT 2019 後半

          ■ネリシウェ・ザバ『Bang Bang Wo』『Plasticization』 開演前の会場で流れていた、Bang Bang Wo の曲(というか声)が面白かったです。『Bang Bang Wo』はレクチャー部分が多めのレクチャーパフォーマンスで、複数のテーマが同時に扱われていたので、内容を追うのに必死になってしまいました。翌日に読んだKEXニュース5のインタビューがとてもわかりやすく、理解できる部分が増えて助かりました。 『Plasticization』含め、ネリシウ

          KYOTO EXPERIMENT 2019 後半

          KYOTO EXPERIMENT 2019 前半

          ◼︎mimacul『さよならあかるい尾骶骨』 タイトルやチラシのデザインに惹かれました。小高知子による戯曲が先に公開されていたようですが、読まずに行きました。 上演は目新しさを感じませんでしたが、心に残る会話でした。 小さなスペースで演劇が静かに進められる様子は、ウイングフィールドのようでした。長い時間を経た物語や窓を使った演出は、突撃金魚のアトリエ公演も連想させました。 (Space bubu、2019年10月5日14時) ◼︎ベビー・ピーの旅芝居2019『ラプラタ川

          KYOTO EXPERIMENT 2019 前半

          あいちトリエンナーレ2019

          9/22(日) 始発の近鉄特急に乗り、名古屋で乗り換えて、豊田市へ行きました。 豊田市美術館に入った途端、寝不足で急激に体調が悪化し(展示内容とは一切関係ありません)残念ながら、展示はほとんど観られませんでした。 外で休んでから、とぼとぼと駅へ移動しました。高嶺格、アンナ・ヴィット、小田原のどか、トモトシの作品はなんとか拝見することができました。 円頓寺商店街に移動した頃から、少しずつ回復しました。四間道・円頓寺エリアはKYOTOGRAPHIE に少し似ていました。スタッフ

          あいちトリエンナーレ2019

          若だんさんと御いんきょさん『時の崖』(戯曲『棒になった男』より第2景)

          ひとつの戯曲を3回、それぞれ別の演出と出演者で上演されていました。 1つ目で筋を追い、2つ目で1つ目と比較して観ていたので、3つ目が始まるまでに疲れ、ある程度満足してしまいました。 【合田団地 演出】 裸足だったので、靴下の台詞の不思議さがよく映えていました。 次第に、「ひとりでしゃべっている」ことがとても気になりました。(もしかして、藤村弘二さんは本当に独りで、ただしゃべっているだけなのかもしれない。それが偶然舞台で行われているのを、みんなで偶然見ているだけかもしれない)

          若だんさんと御いんきょさん『時の崖』(戯曲『棒になった男』より第2景)

          荒木悠『New Apéritif』

          とても落ち込んだので、夜遅くに京都へ出かけました。 荒木悠さんの個展 「New Apéritif」に行きました。映像作品《双殻綱:第一幕》を観るのは3回目です。 貝の写真を眺めながら、外国の海岸や昔の悲恋のことを思いました。フランス語の授業のシーンはやっぱり笑いました。 はじめて観た時と同じように、落ち着いた心に戻れました。 (2019年3月2日)

          荒木悠『New Apéritif』

          うさぎの喘ギ『まちがいない。』

          最小限の条件で繊細に上演されていて、隅々まで探しながら観ていました。 全然別の街やけど、こないだ観た『シティⅢ』を少し思い出しました。冷凍うさぎの、毎回帰りだけバス乗る話(『ロックンロール』)も少し思い出しました。 別々の街で様々な人がうろうろと生活してるんやなーと思いました。 (ウイングフィールド、2019年3月31日)

          うさぎの喘ギ『まちがいない。』

          東京都写真美術館『建築 × 写真 ここのみに在る光』『愛について アジアン・コンテンポラリー』

          3階の『建築×写真』で、美しい建築写真をたくさん見た後、2階の『愛について』に行きました。 『愛について』で展示されている中には、在日コリアンの家族や外国人カップル、台湾の基地の街などを取材した作品がありました。難解なテーマも多く、オーディオガイドを借りなかったことが心残りです。 どの作家の取り組みも、展覧会の企画も素晴らしいと思います。しかし、美術館のような閉ざされた場所で、有名な建築写真と同じように「鑑賞」することには不安を覚えました。展示室にいる間、そこにうつった生活と

          東京都写真美術館『建築 × 写真 ここのみに在る光』『愛について アジアン・コンテンポラリー』

          澤田 知子、須藤 絢乃 写真展:SELF/OTHERS

          澤田知子さんと須藤絢乃さんの写真展『SELF/OTHERS』に行きました。 須藤さんの作品を撮ろうとすると、背後の澤田さんが必ず映り込みます。鑑賞者の眼差しが反射するような展示方法で、写真展を見に来ているのに「見られている」感もあって面白かったです。 澤田さんの作品を見ながら、そのメイクの手順 -アイラインをひき、シャドウとチークをぼかし、口紅を選ぶ- を想像しました。 振り返ったところにある須藤さんの作品では、モデルの身体や衣装の細部を目で追い、目元のグリッターがきらめくの

          澤田 知子、須藤 絢乃 写真展:SELF/OTHERS

          奈良県立大学 現代アート展「船/橋わたす 2018」

          全然人がいないので不安でしたが、会場の係の方々はとても親切でした。 ありがとうございました。 ■ 小川美陽《ネガ(記憶)》 大学の門を入ってすぐの外壁に展示されていました。 自分で撮影したネガを火で炙ったものと、そのネガで撮影されているものを一画面に合わせた写真作品を制作されています。今回の展示は、1,351枚のL版プリントと手書きのメモで構成されていました。 ・作品解説ではデジタル化への風刺に言及されていますが、展示自体はインスタ映えを誘発するようにも見えました。 ・記憶す

          奈良県立大学 現代アート展「船/橋わたす 2018」

          『穿越─正義:科技@潛殖』 Trans-Justice: Para-Colonial@Technology 台北當代藝術館 Museum of Contemporary Art, Taipei

          展覧会と作品の、正確な情報はこちらです↓ 『穿越─正義:科技@潛殖』 Trans-Justice: Para-Colonial@Technology http://www.mocataipei.org.tw/index.php/2012-01-12-03-36-46/current-exhibitions/2681-2018-06-05-11-36-28 台北での最終日は疲れていたので、英語の読解力がかなり落ちていたように思います。体力ぎりぎりでも気になった、4作品についての

          『穿越─正義:科技@潛殖』 Trans-Justice: Para-Colonial@Technology 台北當代藝術館 Museum of Contemporary Art, Taipei

          Jaha Koo “CUCKOO” (具滋昰『電子鍋』) @臺北藝術節 Taipei Arts Festival

          臺北藝術節 http://www.artsfestival.taipei/index.aspx 海外初ひとり旅の2日目だったので、やや涙もろかったです。 —– 机の上に炊飯器3台。1台から米が炊けると映像が始まり、舞台に男性・Jahaさんが登場する。 生い立ちを話す。1984年生まれ。幼い頃は、街がデモ等で混乱している(日韓ワールドカップの際、平和な群衆をはじめて見た)ここまでは韓国語で話す。中国語・英語字幕。 20代後半でオランダへ引っ越す。服とCuckooを持っていく。こ

          Jaha Koo “CUCKOO” (具滋昰『電子鍋』) @臺北藝術節 Taipei Arts Festival

          Liting Tan “PRETTY BUTCH” (陳立婷『不男不女』) @臺北藝術節 Taipei Arts Festival

          臺北藝術節 http://www.artsfestival.taipei/index.aspx ふたつだけ観ることができました。チケットを英語のメールで予約する段階からくじけそうでした。無事観られてよかったです。 私は中国語が全くわかりません。英語はTOEICで700点いかないくらいです。英語字幕を、本当に6〜7割くらいしかわからないなーと思いながら観ていました。ものすごい誤読や勘違いが混ざっていればすみません。 —– 中山堂の舞台上に客席もつくられていた。デザインはバラバラ

          Liting Tan “PRETTY BUTCH” (陳立婷『不男不女』) @臺北藝術節 Taipei Arts Festival