TRPGと配信について
自分のいる界隈がプチ炎上した話
炎上、と言ったら自分には遠いイメージがあったのだが、今まさに自分がいるTRPG界隈について話題に上がっていたので触れてみる。界隈の住人は大人なので本気の炎上こそしないものの、思う所があった人は少なからずいるはずだ。問題の概要だが、「Vtuberと配信の相性は悪い」というもの。
まず、配信という形式がその性質上、Vtuberがやりがちな「雑談配信」やら「歌枠やら」に比べたら、直近の数字は取りづらい点は、非っっっっ常に不本意だが真向から反論はできない。しかしだ。
TRPG配信が本当に数字が取りづらいのかどうか
界隈を知らないと、TRPGとクトゥルフの違いも分かってないこともあるのでプチ炎上に対して以下の見解が正しく成立しない可能性もあるが、数点挙げたい。
①TRPGは「APEX」の中央同時値「4人」より低い「3人」なので数字が取りづらい?
:話題の引き合いに出されたこのゲーム、にわかゲーマーの私ですら知ってるタイトルである。売上数は150万ダウンロード数くらいらしい。だいたいのゲーマーは知っているだろう。対して「TRPG(ここではクトゥルフ神話TRPGとする)」の書籍の売り上げ数は20万、30万という数字が出てくる。この数字だけ見れば、母数に対して安定した一定数のファンが見ているとは言えるのではないだろうか。(…い、言えないだろうか…?本当は算数に弱いのである…)
②そもそも「TRPG」で大雑把にくくるとわけわからなくなる
:前提として、TRPGはあくまで遊び方のジャンルの話。もしVtuberの他の活動内容と照らし合わせるのなら、「雑談枠」「歌枠」「ゲーム配信」などの、いちジャンルと対応させる方が合っている。そしてその「雑談枠」とかの人気さというか凡庸さと比較したら当然のこと、敵うわけがない。ジャンルとしては「料理配信」「パチスロ配信」とかさらにマイナーなジャンルをするVtuberと比較したら丁度いいのかもしれない。
③TRPGが軸足になりえる
:世はまさに大Vtuber時代。道を歩きゃあVtuberに当たる(ちょっと嘘)。どれほどのVtuberが成功しているのか分からないし、一人のVtuberの活動一部始終を見たこともないので次の主張は少し語気が弱いかもしれないが、それでも私は言いたい。「歌枠」や「雑談」、「流行りのゲーム」は流行りすたりがあって当然だ。だって飽きるもの。でもね。TRPG配信者なら、まず「TRPGが好きな人」うち「クトゥルフが好きな人」というファンが継続的についてくる。作品が人気作品であればあるほど、ファンが見に来る。だから、とあるVtuberのすべての配信を長期的に平均することができたとしたら、TRPGという確固たる軸足がある方が、チャンネルをより安定させることができるのではないだろうか。
④いわゆるVtuberの稼ぎ方とは違う
:これもそもそもだが、TRPGのビジネスモデルってあくまで出版社が売り上げを得ているだけであって、GMやPLとして配信をする本人はビジネスで行っているのではない、という点も大きく異なる。(シナリオ制作者は執筆をして収入が得られるケースもある。いわゆる同人書籍と同じ扱い)大手Vtuberは他のサービスに誘導して売り上げを作ることがあるが、TRPGをしているVtuberはビジネスとしてではなく、趣味として遊んでいることが大半なのである。
⑤コメント欄だって楽しいのよ
:最後の主張はおまけだが、配信者視点では確かにコメントを拾いづらい。認める。だが、リスナーとしてはかつてのニコニコ動画のように、あるいは友人と映画をみているかのように、動画に対してコメント欄で話題を共有することもできる。私個人としては、その時間がまったりとして一番好きなので本当はこの点を一番に主張したいまである。
結論
以上の点から、「TRPGを配信上で行うのは他の配信形式と比較すると数字は取りづらいが、安定したファンを継続して維持できる」と主張したい。
あともうひとつ、他の方も言われていたけど、そもそもTRPG界隈って小さいんだよ!私のオタ友アンケート結果も悲惨だったもん!合う合わないが強い遊びだってことも分かってる!今回炎上した(と私は思ってる)けど、もともと太陽がサンサンと降り注ぐ界隈じゃなかったのよ!!むしろ注目されてこちとら好都合じゃあ!!!みんな遊んでみよーよっ!!!と言ったところだろうか。
見解に対しての異論は、、、認める。というか私はいまだかつて何らかの分析とかしたことがないので、矛盾点等あったら積極的に教えてほしい。お願いします。(やさしい言葉でお願いね!)