【創業融資のコツ】学生起業・プロダクトなしで500万円を借入するために意識したこと
こんにちは!株式会社アルテムの加藤 憧(@ShoKato_jp)です。
先日、政策金融公庫から創業融資として500万円を借入したので、その際に意識したことについてまとめようと思います。
融資にあたって様々な情報をリサーチしていたのですが、実際に借入を行った会社が出しているノウハウは少なかったので、このnoteが今後、創業融資を検討している方のお役に立てれば幸いです。
ゲームを理解する
まず、融資にあたっては、金融機関について理解しなければいけません。それに基づいて、戦略を立てることができるためです。
特に理解するべきこととして、金融機関の売上の立ち方があると思っています。営利組織、非営利組織の違いはあれど、銀行や信用金庫、今回の政策金融公庫等から借入を行った際の金融機関の売上は、金利として発生します。
日本は、世界的に見ても金融機関から低い金利で借入ができる国です。実際に私が創業融資を借り入れた際も、金利は個人保証なしでわずか1.8%でした。
これが何を意味するか。それは、金融機関の売上は非常に薄利であるため、融資の際に貸倒のリスクを重要な論点として考えるのです。
融資にあたって何が審査されるのか
上記で述べた、融資というゲームの特徴を理解した上で、審査において重要な要素を理解しましょう。主に、下記の3つがあると思っています。
上記において、一貫して問われていることは「どれくらい可能性高く成功できるのか」ということです。つまり、この問いに回答するように申請書類を作っていけばいいということです。
ここから、上記の3つの要素で私が意識したことをまとめていきます。
創業者の経験
創業者の経験として重視されるのは、創業者が事業に関連する業界でどれだけの経験があるかということです。
私は、抹茶における業界経験はなかったのですが、EC業界でマーケティングに携わっていた経験があったので、それを強調するように申請書類を作成したり、面談に臨むようにしました。
自己資金の有無
創業者がどれだけ自己資金を準備しているかは、事業に対する本気度や融資におけるリスク分散の観点から重視されます。
私の場合、アルバイトやインターンで貯めた200万円を自己資金として準備し、500万円の借入をしたので自己資金に対する融資額としては、多少の差はあれどx2.5がひとつ現実的なところかなと思います。自己資金は、融資額の10%でOKみたいなインターネット上の文言は、現実とはかけ離れているので注意が必要です。
今後、創業融資を借り入れようと思っている方は、早いうちから自己資金を準備しておくと良いでしょう。(ちなみに、面談の際に個人通帳のコピーをされるので、融資直前に他人からお金を借りて自己資金としてもバレます。)
事業計画書の内容
事業計画書の内容において、事業の目的、収益モデル、顧客ターゲット、市場分析、収支計画などが解像度高く計画されているかが重視されます。特に、創業融資を申し込むタイミングでは売上がまだ立っていないことが多いので、売上の蓋然性を強くアピールする必要があります。
学生起業で、プロダクトもない(=売上もない)私は、事業計画書の解像度でリサーチ能力を評価してもらうしかないと考えていたので、政策金融公庫がテンプレートを公開している創業計画書とは別に、融資向けのピッチ資料と3年間分の収支計画書を作成しました。
結果的に、面談の際にリサーチ能力を評価いただき融資をしていただいたので、やってよかったと思っています。
下記に、私が売上の蓋然性をアピールするために記載したことをまとめますので参考にしていただければ幸いです。
融資額を増やすコツ
ここからは、融資額を増やすためのコツをひとつご共有できればと思います。
それは、申請時の希望融資額を多くしておくということです。金融機関の融資判断は、「申請した希望融資額は妥当か」という観点で行われます。つまり、1,000万を希望して500万円が融資妥当金額として審査されることはあっても、400万円を希望しても満額は400万円にしかならず、500万円の融資はその時点で可能性がないということです。
ただし、希望融資額を増やしたら、それにロジックが見合うような収支計画を引く必要がありますので注意してください。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございます!
このブログが、これから創業融資を検討している方の参考になれば幸いです。今後もXで経営に役立つ情報について発信をしていくのでぜひフォローしてください!
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