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同業者に保険勧誘する人の末路

保険相談の際には具体的にどんな職種ですか?と必ず相談者に聞きます、お客が怪訝な顔をしても「労災のけがや高所作業があるかを確認したいのですよ、それによぅて必要なものや保険会社の制限もあるので」と告げればあーなるほどとなります。

会社員、公務員、事業主、役員、主婦としか職業欄に書いていないので、看護師や士業、金融関係等と注意しなければならないことも多いのです。当たり前のことを医療関係者や士業にお話しても相手のプライドを傷つけるだけです。

私は保険屋になりたての頃は他所はどんなことをするのかと全く知らない同業者に飛び込みで保険相談をしてみたことが何回かあります。「ご職業は?」と聞かれることもほぼ有りませんでしたし、聞かれても「会社員です」と答えるとそれで深掘りはないようです。

相談そのものはまぁどのやり方が正解なのか答えはありませんが、私の好きになれない相談パターンは具体性のないものです。なかでも保険は家族への愛を形にするだの、プレゼントだの全くもって訳の分からない決め台詞を使ってくるところです。

なんかあれば保険会社と契約してるからお金を払うだけで、愛を形にしたものじゃないでしょ。「この保険金の提案の基準は愛なので?」というと相手はフリーズです、彼のプレゼンはいつもそこがピークなのでしょう。

「そういうのよくわからないので具体的にその保険金の基準を説明してください」というとだんまりです。

「愛があろうかなかろうがそれで生活できなきゃ家族が困るだろうから契約するのだし、1,000万、2,000万、3,000万とかその保険金額には何某かの根拠があって、それを契約するからなんかあれば保険会社はその金を払うのでしょ?」

それでプレゼンはもう終わるようです。

先日全然保険と関係のない某所を訪れると、なぜか保険の勧誘を受けることとなりこんなやり取りをその保険屋としました。まず相手の職業を聞けばよかったのに。聞かれれば「同業ですよ」と素直に答えたのに。 

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保険屋12年生。田舎の保険屋ドキュメント話
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