「好き・楽しい・面白い」から始めよう
8月10日(水)、栃木市にあるマルワ・アリーナとちぎで「出前柔道教室」を実施しました。今回参加してくれたのは16名の小学生。そのほとんどが柔道未経験です。「はじめてじゅうどうじょうにはいった~!」「これがたたみなの~?」道場に入ったお子さん達は裸足になって、おおはしゃぎ。開始時間前から楽しそうに道場内を走り回っていました。
今回実施した内容した内容は、以下の通りです。
①柔道を作った人
・「いじめられっ子」だった嘉納治五郎はなぜ柔道を作ったのか
②柔道の礼
・立礼と座礼で心を相手に伝える
③柔道の歩き方
・音楽に合わせて色々なスピードで歩く
・すり足
・カニ歩き
・カニ歩きオニこっご
④体操
・柔軟性、巧緻性の向上を目的とした体操
⑤アニマル遊び
・クマ歩き、ウマ歩き、クモ歩きでレース
・アニマル歩きでボールをかわす(チーム対抗戦)
⑥ケンケンボール
・片脚ジャンプ
・ケンケンでボールをとる(チーム対抗戦)
⑦受身
・後受身
・受身の見本(経験者)を見て学ぶ
⑧乱取り(実戦練習)
・経験者の乱取りを見て学ぶ(潔い受身・相手を守って投げる)
参加したお子さんたちは、午前中にドッジボールや宿題をやったので、少しは疲れがあるかと思っていました。でも、お子さんたちは、柔道の時間も元気いっぱい。90分間、色々な柔道遊びや受身などを楽しそうにやっていました。やっぱり子どものエネルギーはすごいです。
「好き・楽しい・面白い」。お子さんたちが何かを初めてやる時は、このような気持ちを持ってもらえるよう心がけています。こうした感情が湧いてくれば、いつか自らの意志で主体的にやり始めるかもしれません。そして、「好き・楽しい・面白い」という「初心」は、続ける際の原動力にもなります。実際に始めてみて分かる「難しさ」や「大変さ」は、もちろんあるでしょう。ただ、それらの困難を乗り越える時にも、この「初心」が大切です。「うまくいかないことも含めて面白い」そう思えるようになれば、子どもの才能はどんどん開花していきます。まさに「好きこそ物の上手なれ」です。
8月の出前柔道教室では、のべ22名のお子さんたちに柔道を体験してもらいました。お子さんたちが柔道を始めるかどうかは別として、「柔道って面白いなあ」「柔道ってかっこいいなあ」と思ってもらえていれば、それだけで十分嬉しいです。
今回の出前柔道教室を通じて、柔道には子どもを笑顔にする力があるということを再実感しました。やはり、柔道場は子どもの遊び場・学び場としてもっと活用していくべきだと思います。今後もこのような活動を通じて、より柔道の可能性を広げ、価値を高めていきたいです。
参加してくださったお子さんたち、イベントにお誘いくださった主催団体の皆様、本当にありがとうございました。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館