子どもから大人まで、みんなで生涯柔道を楽しもう
5月6日(土)、栃木市総合体育館に3歳から60代までの柔道愛好家が集いました。「ゴールデンウィークの思い出に柔道を」ということで、2回目の「子どもクラス&中高生・大人クラス合同稽古」を開催。宇都宮市でご活動されている葵陽塾(きようじゅく)の皆さんもご参加くださり、30名くらいでわいわいと柔道をしました。
〈参加して下さった方の世代別人数〉
・未就学児 2名(女児1名・男児1名)
・小学生 10名(全て男児)
・中学生 2名(全て男子)
・高校生 3名(女子1名・男子2名)
・社会人 9名(女性3名・男性6名)
両道場の塾生様合計 26名(+指導者2名)
前半部分は子どもが中心のメニュー。まずは、子どもと中高生・大人が一緒に柔道遊びを行いました。特に「ブルドッグ」という寝技遊びは、お子さんたちが大興奮。子犬役の子どもたちは、ブルドッグ役の大人たちから上手に逃げたり、頑張って抑え込んだりするのに夢中でした。中には大人の方に抑え込まれたことにびっくりして泣いてしまうお子さんも…。稽古に参加されていたお父様がすぐになだめにいってくださったので、その後は楽しく稽古をすることができました。
大人の方に技を受けもらう時間も沢山作りました。投げ込みや乱取りできれいに何度も投げられてもらい、お子さんたちはとても嬉しそうでした。この経験を少しでも自信にしてほしいです。
普段交わることのない両クラスが一緒に稽古をすることで、お互いに色々な学びや気づきがあったと思います。特にお子さんたちにとって、ロールモデルとなるような「優しくて礼儀正しい大人」と一緒に稽古をした経験は、長い目で見てきっと人生に活きることでしょう。
お子さんたちは前半部分で稽古を切り上げ、後半部分は中高生・大人クラスの稽古を行いました。今回参加された皆さんは、中学校・高校に柔道部がない学生さん、大人になってから柔道を始められ社会人の方が中心です。全員が白帯で、年齢に関係なく初々しさ、若々しさのようなエネルギーを感じました。
稽古は、安全に柔道をするために必要な「受身」の練習からスタート。受身ゲームも混ぜながら、楽しく何度も受身をとりました。続いて形(かた)の動きを用いた「投げ込み」です。投げて、投げられてを繰り返し、体と頭の両方で技の理合を学びました。稽古の締めは、「乱取り」です。安全面に配慮し、1分ずつ攻守を交代する「約束乱取り」を行いました。白帯同士の乱取りとはいえ、普段から熱心に稽古をされているだけあり、理にかなった素晴らしい技も何度か見られました。きれいに一本をとった時は、周りから温かい拍手が起こり、稽古をされている方たちもやりがいがあったと思います。乱取りが1本終わる毎に相手の良かった点を伝える時間も設けました。「組み合う」「話す」という2種類のコミュニケーションを行ったことで、お互いの関係性が深まったように感じます。
約3時間の稽古中、道場内は温かく優しい空気に満ちていました。誰に対しても心を込めた礼をする、丁寧な言葉遣いをする。相手の技を認め、潔く受身をとる。相手を守りながら投げる。皆さんが、相手を思いやる気持ちを持った柔道を実践されているお姿を拝見し、改めて「柔道家っていいなあ」と思いました。また、このような合同稽古の機会を設けたいと思います。
最後に、今回の稽古について葵陽塾様がTwitter・Instagramに投稿された中で印象に残った言葉を一部ご紹介します。
柔道を始める理由も人それぞれ。
どれくらいやりたいのかも人それぞれ。
「ガンガンやりたい」
「じっくりやりたい」
「のんびりやりたい」
そんな中で自分の価値観だけを押し付けず
「みんな」で練習することができたとき、
生涯柔道というものに近づけるのかなと私は思います。
年齢・性別・力量 ぜ~んぶばらばらでも 自他共栄は実践できる!
参加して下さった葵陽塾の皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの一所懸命に稽古されるお姿、謙虚な姿勢から、私も多くのことを学びました。また一緒に稽古する日を楽しみにしております。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
咲柔館ホームページはこちら
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