大人になってから柔道を始めて良かったこと・大変だったこと
先日、姉妹道場「文武一道塾 志道館」より2名の方が出稽古に来て下さいました。お2人とも、50代から柔道を始められ、約2年かけて初段になり、今も週に3回程度稽古に励んでいます。そんな大人になってから柔道を始められたお2人に、実際に柔道をやってみて感じたことや柔道の魅力について聞いてみました。「柔道をやってみたい」と思っている方は、ぜひご参考にしてください。
Q 柔道を始めたきっかけは何ですか。
子どもが柔道を始めてから、柔道精神や嘉納治五郎師範に興味を持つようになり、自分もやってみたいと思いました。
柔道を通じて、もっと日本文化を深く理解したいと思ったのがきっかけです。
Q 柔道の稽古に慣れるまでにどれくらいかかりましたか。また、始めた当初はどのようなことを感じましたか。
稽古に慣れるまで半年くらいかかり、最初は続くのか不安もありました。でも、「人生をより楽しくしたい」「老後の楽しみを今から作りたい」という想いがあったので、続けられたのだと思います。
最初はできないことばかりで、行くのがつらい日もありました。慣れるまでに、1年くらいかかったと思います。でも、志道館の先生方が丁寧に教えてくださり、できることが少しずつ増え、進歩が喜びにつながるようになりました。
Q 大人にとって柔道の魅力は何ですか。
柔道には色々な技や動きがあり、大人になってからでも少しずつレベルアップできることが楽しいです。また、柔道はただのスポーツではなく、もっと大きいものであると考えています。柔道には哲学があり、精神面を学べることも大きな魅力です。
やはり体力がつきますね。そして、相手と組み合い、投げ合うという「非日常体験」が楽しいです。道場では年齢や仕事が違う方たちと一緒に稽古をするので、自分の価値観が広がります。塾生同士のつながりができていくことも楽しさの1つです。
大変だったことも含め、柔道について話されている時のお2人は、とても生き生きとされていました。柔道を続けてきたからこそ見えたもの、得られたものがきっとあるのだと思います。お会いしていなかった1年8ヶ月の間に色々な技を覚えられ、今は「巴投(ともえなげ)」にも挑戦しているそうです。汗をかきながら、技や組み手の研究をされているお2人は本当に楽しそうでした。
お2人のように大人になってからでも、段階的、体系的な稽古を続ければ、少しずつ成長できます。人生は一度です。「柔道をやってみたい」と思っている大人の方は、まず一歩目を踏み出してみてください。今回のコラムが、その勇気につながれば嬉しいです。
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