子どもの頃は好き嫌いが少ないと思っていた
食べ物の話。
例えば、野菜全般が嫌いとかニンジンがどう調理したとしても混ざった瞬間ダメとか、逆に肉がダメとか、そういう極端な偏食はなかった。
どうしても食感があまり好きではない、みたいなものは多少あったけど。どちらかといえば「そんなに好き嫌いはない方です」とかのたまっていた記憶があります。
でも、大人になって気づいたんですよね。
大人になると、意識して取り組まないと、「そんなに好きってわけでもないけど食べられるもの」を、敢えて自分から食べない。
食べられないものじゃないんだけど、縁遠くはなる。
『食べようと思えば食べられる』ようになってさえいれば、好き嫌いせず食べる習慣が、本当に身につくというものでもないんだなと。
これって、「私、好き嫌いしてないはずだよ」っていう、昔できたままの自己認識と、実際の行動で否が応でも加速してゆく、自覚のない自分の『偏り』が、どんどんかみ合わなくなってゆくという危険があるのかもしれない。
それは、尖りと捉えれば、必ずしも全否定するものでもないにせよ…。
そして、これって…食べ物だけの事じゃないですよね。
それが怖い。漠然と。
自分がやったことない経験とか、会ったことない人とか、本とか、わざと接触する機会を持たないと、無意識に過ごすだけで、想像以上に尖っていってしまうのかもしれません。
うう、難しいテーマですけど、次回の場づくりのヒントになるかなぁ…。