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「好きな事とどう付き合うか?02_中国武術編」

「好きな事とどう付き合うか?02_中国武術編」

「好きな事とどう付き合うか?」というテーマで前回は01としてDJについて綴りました。今回は第2弾!02_中国武術編と題して綴ります。僕のパフォーマンス・演技論などの核ですね。

僕の年齢だと、映画「少林寺」かブルースリーさんか、ジャッキーチェンさんに影響を受けて始めた人が多いと思います。しかしながら、僕は

「カンフーキッド」

という映画を見て行動に移した感じ。それ以前からカンフーに興味はありましたが、僕が本気でやってみようと思ったきっかけは「カンフーキッド」。ちなみにその映画は今も大ファンですが、斉藤由貴さんの主演映画を中学校の友達と見に行って、その時の同時上映だった。僕からするとオマケ的な映画でした。ちなみに同じように斉藤由貴さん主演の他の映画の同時上映だったと思うけど「BMXアドベンチャー」という映画に感化されて、その後BMXにもハマる。今僕がロードバイクに乗ってる事のすげーー伏線にもなってます。昔は映画の同時上映って当たり前だったなー!
「カンフーキッド」はカンフーが得意な3人の子供の兄弟が主人公。実はその3人ではなく、その3人のお爺さん役の冒頭シーンで出てくる連続側方宙返りに魅了されたのでした。

早速動く始めた僕は

「どうしたら学べるのか?」。

まずは本屋さんでそれっぽい本を探す。
なかなか無い

家の近くの古本屋の雑誌コーナーに、当時季刊誌だった「武術」(うーしゅう)を発見!タイトルまんまやん!っていう事で購入。ラッキーな事に巻末に全国の教室案内があって、即電話して通うことに。ただし、高校受験が終わったら!の約束のもと。公立高校の推薦制度で早めに進学を決めたので、僕は中三の冬から本格的に中国武術を始めました。そして超ラッキー!たまたま中国から元チャンピオンの方が期間講師として来日していて、手ほどきをその方から受けることが出来ました。ちなみに中国語だからちんぷんかんぷんでした。なんか無理矢理フィーリングでって感じ。
でもなんだか気に入って頂け、とても良く対応して頂けました。
結果的に県大会は3年連続1位。全国大会も規定種目では銅メダル、規定外種目では流派(鷹爪拳)で1位(というかあんまり出場者いなかっただけかなー?)。でも全国の舞台で表彰台上がったり出来たのは本当に感謝です。

ただ、その頃の業界というか、色々難しいことが渦巻いていて、大会に出るようになった頃には僕がチームを移籍したり、若干揉め事に巻き込まれたり、考え方というか、思考の方向性の違いとかでちょっとづつ武術会から距離を取りました。まあ取り越し苦労だった感も否めないですが。

さて、今の日本ではかなり中国武術や太極拳は浸透していて、何だかブレイクダンスみたいにスポーツ色が強くなってきて、

「味」よりは「技」

の世界。今の日本の技術レベルは本当にすごいです。

少し話逸れますよ!映画「少林寺」はほぼメインキャスト全員「本物の武術家」でした。これってどういうことか?・・・

味のある、匂いのある頃の武術家は役者というか、演技者でもあったわけです。

僕はこの流れの中で武術と出会い、自然にそういった「演じる」ということを学んだわけです。ただ、当時はそんな風には思っていなかったから、カンフーやったりBMX乗ったりダンスやったりバンド(イカ天ブーム)やったりと・・・そんなこんなで今はその頃の色々をフュージョンさせ「演技者を育てる仕事」にありつけている。

演じるということへのアプローチもやっぱり普通の人とは違う角度から入っている(笑)

実際僕がやっていた武術は「表演」というスタイルで、コートの中で型を披露・演じて、採点され順位を決める。体操競技のようなもの。「長拳(武器なし)(短い武器)(長い武器)鷹爪拳(鷹を模倣した拳法)24式太極拳」これをメインにやっていました。今だときっと高い点を出すための練習。僕らの頃は「気」流れとか「風格」なんかを追求する系。今僕が演技について語れるのは、まさにその当時に学んだ武術の方向が大きく関係しています。奇跡に感謝です。

武術を通して培った「思考」「創造」「インプット能力」「アウトプット能力」は今の僕の演技論・仕事術にとても役立っています。

でも武術を生業には出来なかった。人間関係だったり、考え方だったり、色々な内側のことでズレを感じてしまった。

でも武術がなかったら今の僕は確実に存在しない。

これからも武術と僕は深く繋がっていくだろう。

が、今の距離での繋がり・付き合い方がベスト。

僕の今までの人生にとって武術はとても重要であり、感謝であり、目指すもの。

目指すものだから、いつも僕の先を走っています。

ずっと追いつけない方が良い。

これが武術との付き合い方です。

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