2/15（土）　馬込文士村ガイドの会によるまち歩き「梅を訪ねて」　郷土博物館から池上梅園まで　往時の文士たち、梅園の歴史に思いを馳せる

2月15日（土）午後、まち歩き「#梅を訪ねて 〜馬込文士村から池上梅園へ〜」に参加🚶‍♂️　3月23日（日）まで開催中の #大田区立郷土博物館 企画展「#博物館まなびの広場展 〜三団体の活動と学習の成果〜」では、展示だけでなく関連イベントが行われており、その一つ。三団体のうち、#馬込文士村ガイドの会 の担当イベントでした。

参加者を6名程度のグループに分け、3名のガイドがグループに付いて、13時にスタート。まずは、郷土博物館の該当展示を使って、馬込文士村について出発前のレクチャー。馬込文士村ガイドの会では、地図班、女性作家班、尾崎士郎&宇野千代班、芸術家班、詩人班に分かれて展示の準備をしたそうです。

外に出て、いよいよまち歩き。#馬込文士村 は、大正末から昭和初期にかけて、多くの作家や芸術家が暮らした地。宅地化して、往時の面影はほとんどないのですが、各所に立つ文士たちを紹介する解説板を巡って歩きました（一部、時代が異なる文士も）。

郷土博物館は、木彫家「佐藤朝山」の自宅兼アトリエがあった場所。後背地を登った所にある南馬込五丁目公園には、劇作家「真船豊」。
南馬込四丁目に入り、馬込文士村のコミュニティの中心にいた、小説家の「尾崎士郎」と「宇野千代」が暮らしたわらぶき屋根の家があった場所。お酒に麻雀、ダンスに相撲とにぎやかに人が集まり、様々な情報の発信源となったため、「馬込放送局」とも言われました。
今年7月頃にオープン予定の #馬込アートギャラリー を横目に、皇太子妃時代の上皇后美智子さまにもご進講した書家「熊谷恒子」。ここは記念館があります。
桜並木通りを通り、梅田小学校横の坂を登った所には、俳人「川端茅舎」の旧居跡。異母兄の画家・川端龍子が書いた「青露庵」の文字が刻まれた碑が立ちます。
そこから坂を下って、池上本門寺に向かいました。

#池上本門寺 墓地では、力道山のお墓をはじめ、大名家、政治家、財界人など、これでもか、というお墓ガイド。
肝心の「梅」というテーマでいうと、梅の名所だった「#明ぼの楼」。明治時代に現在の本門寺公園の地で開業した旅館兼料亭で、現在の妙雲寺と大森めぐみ教会の場所に移転し、昭和初期まで続きました。現在は残っていないため、写真でガイド。
本門寺大堂の天井画、川端龍子の「未完の龍」は、あらためてしみじみと。

池上梅園の裏手に当たる #大坊本行寺 では、日蓮聖人ご臨終の間から庭園を見ながら、大田区立郷土博物館の #築地貴久 学芸員から池上梅園の解説。大正8年に池上に転居した建築家の川尻善治が、梅林が自生していることを発見。昭和5年、川尻が画家の伊東深水の自宅兼画室を新築し、深水がここで創作。戦災で画室が焼失した後、深水と親交のあった鰻問屋の小倉誠が別邸を建て、さらに土地を買い増しして、梅の木を植えたのが、現在の池上梅園の素地となっているとのことです。
ちょうど1週間前、大森倶楽部主催の講演会で、築地学芸員から大田区の梅の名所の歴史の話をうかがったところでしたが、池上梅園に限った話をあらためて聴けて、よいおさらいになりました。

そして、15時30分頃、#池上梅園 にゴール。次の予定があったので、中には入りませんでしたが、4分咲きとのことでした。3月2日（日）までは、開園時間が20時まで延長され、夜間ライトアップされています。

往時の文士たちと池上梅園の歴史に思いを馳せるまち歩きとなりました✨

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