ああ、ニューヨーク・・・
大変ご無沙汰しております。
NY生活の思い出も書かないうちに、早1年以上・・・日々の生活にあたふたあたふたしているうちに、新米ワーママ、2年目に突入しておりました。そしてこの2年目がまた、半年前には誰も想像だにしなかった世界的感染症の流行によって大変なスタートを切り、、、「自宅保育」と「在宅勤務」の両立という難題に毎日向き合い、しかし何か月経ってもいまだその解にはたどり着かず、こんな問題出したのどこの誰よ!!!と叫びたくもなる日々を送っています。
それでもこうして久方ぶりにnoteに向かっているのは、大好きな街、NYの景色がこの数か月の間に少しずつ変わっていってしまい、いまだフォローしている住んでいた街のローカルニュースをSNSで見るたびに、ひりひりとしめつけられる心の中を吐き出したいと思ったから。
住んでいた頃に何度も通ったお店、いつも前を通り過ぎていたお店のいくつかは、コロナの感染拡大による休業の影響で閉店してしまった。いまも住んでいる場所ならば、ここからまた新しい思い出を積み重ねていくこともできるけど、離れてしまった後では叶わない。ただ一方的に失われていくだけの、やるせなさ。そしてここにきて、コロナがようやく沈静方向に向かいつつある中で起きた、警察官によるアフリカ系アメリカ人George Floydさんの殺害事件とそれを機にしたプロテスト。2014年に、同じようにEric Garnerさんを亡くしたNYはアメリカの中でも特に敏感に反応した。当初、SOHOを中心に暴徒たちの店舗破壊行動が数多く見られ、私が住んでいた家の近くの多くの店も入り口を板で覆って備えている様子を、SNS越しにたくさん見た。ああ、これ以上わたしの思い出を壊さないでくれ・・・そう祈りながらスマホの画面を繰るしかなかった。
プロテスト自体は、いまはだいぶ平和的なものに収まってきたようだけれど、集まる人の数、行われる頻度は相当なもので、コロナの被害が再び拡大することを恐れずにはいられない。在NYの日本領事館からは、NYで最初に感染者が確認された翌日の3月2日以降、一日も欠かさずコロナウイルスに関する注意喚起のメールが送られてきているが(もちろん平時にはメール自体めったに送られてこない)、そこに抗議活動についての注意喚起が加わりメールボックスの中で並び合う姿を見ていると、パラレルワールドとでも言いたくなる。
ここから先、NYはsocial distancingとprotestという到底両立不可能な二つの命題(「自宅保育」と「在宅勤務」以上に難しいだろう)にどう向き合っていくのか。私のいまの生活にほとんど関係しないはずなのに、昔の恋人がどうしているかよりも遥かに気になる。これ以上、街やそこで暮らす人たちの心を蝕むことなく、一日も早く、世界中から夢や希望や憧れを胸に人が集まる街に戻ってほしい。
Stay safe and stay healthy.