NY駐在妻が東京の保活に参戦してみた(前編)。
前回、前段だけで投稿してしまった、海外在住保活話、いよいよ本題に入ります。
海外在住保活は、一般的な日本での保活と比べて各個人の前提条件が結構違うので(帰国時に住む場所は決まってる?決まってない?/第一子保活?第二子以降保活?/しばらく単身赴任?家族揃って帰国?/認可を狙う?認可外を狙う?など)、やや複雑。うまくまとめられるか未知数ですが、私が実際に出会ったママたちのいろいろな前提条件を参考に、今後海外在住保活を行うパパママにとって、少しでも参考になれば、と思い書いてみます。実際、わりと何でもネット情報に頼るこの私も、海外在住保活のノウハウはネット上に見つけられなかったので...!!
さてまず最初は、第一子保活なのか、第二子以降なのか、という話(ここでいう第一子や第二子以降というのは、実際にその子が第何子か?という意味ではなく、保育園に通わせる子どもが一人なのか=第一子保活、現在進行形で兄弟が通っていて二人目以降なのか、という意味で使っています)。
はい、第二子以降の場合、これはもうめちゃくちゃ大変そうでした。。保育園に入れたい妹弟の保活が、ではなく、兄姉が退園させられないようにするための保活が、です(※認可前提の話)!慢性的な保育園不足の東京にあっては、認可保育園の場合、非通園期間が長くなると退園させられてしまうそうですね。。
なので、すでに保育園に通っていた子どもがいた上で、妹弟を出産、その育休で海外へきていたとあるママは、兄姉が退園させられないように2ヶ月に一度、子どもを二人連れて毎度日本に帰国し、日本の保育園に数日通わせていました。保育が必要な子どもです!と証明するために。もう話を聞いただけで目が回る。。。。でもそれほどまでして認可保育園の枠を確保しないと、二度と入れない!妹弟も入ってくれなきゃ困るし!(この辺りは後述の兄弟加点にも関連)ということで、致し方ないという話でした。
第二子以降のパターンは、実は私の周りには一例しかなく、極端なケースなのかもしれませんが、何れにしてもそこまでしなきゃいけない場合があるっていうのは、驚愕の事実で、そのご家族の労力にただただ頭が下がりました。第二子以降の場合、すでに保活経験者なので(少なくとも日本でする分には)第一子保活の場合よりも情報もお持ちと思いますし、何より周りにほとんどいなかったため私自身の情報が不足しており、ここからは第一子保活に絞って書いていきます。
海外在住保活、次の分かれ目は、帰国時に住む場所は決まってる?決まってない?問題です。海外に赴任した時点で、日本で住んでいた家を処分してきた人と、そのまま置いてきて帰任後はまたその家に住む予定の人。前者が多いかとは思いますが、保活の観点でシンプルなのは後者。ですがその前にまず1つ大前提が!
これは住む場所が決まっている人にも決まっていない人にも関わることですが、認可園は各自治体が選考を行うことからもわかるように、基本的に、保育園入園予定日に当該自治体に居住していることの証明が必要です(他自治体在住者も申し込むことはできるが、指数が大幅に減点されるので定員割れの自治体でしか入園は実質不可能に)。なので、赴任前の住民票をそのまま置いてきているとか、持ち家がすでにあるとか、誰かの家に住民票を置かせてもらうとか、何らかの手段で「いついつからその自治体に住んでいます/住みますよ〜」という証明を出さなければいけません。住む場所が決まっている場合は、この問題も比較的攻略しやすいかと思いますが(例えば実家や義理実家がある区に住む予定、なら住民票も一旦そこに置くなど)、住む場所が決まっていない人もこれはおそらくどこの自治体でも等しく求められると思いますので、大前提として受け止めましょう。
話は戻って、住む場所が決まっている場合にすべきことですが、何はともあれまず自分の住む自治体の保育園入園案内を取り寄せましょう。そしてこの場合ポイントになるのは、ズバリ「単身赴任加点/調整」の有無です(※認可保育園は一般に「保育に欠ける子ども」のための施設なので、子どもの置かれた状況に応じて指数が付与され、その指数が高いほど入園しやす区なる、という仕組みです)。海外在住保活者の場合、よっぽどタイミングが合う場合を除けば、母(父)子帰国時には夫(妻)はまだ海外赴任中ということになり、日本から見た場合、夫(妻)が海外に単身赴任している母(父)子=保育の必要度合いが相対的に高い、ということで指数が上がるわけです。ただし!自治体によっては単身赴任による加点や調整がないところがあるので(例えば港区とか)、まずは確認!
確認の結果、単身赴任加点/調整のある自治体であれば、通常の(特別な加点や調整のつかない)フルタイム夫婦家庭に比べて認可園に入園できる可能性は高まります。前年度の入園可能ラインを確認した上で自分の持ち指数がどの辺りに位置するか(つまり入園できるラインに入っているか)をチェックしてみてください。また、単身赴任以外にも、一般的な家庭でも指数が付加されやすいものとして、「兄弟加点」(兄弟が認可保育園児の場合に付与される指数)や認可外ほかに有償で預けている場合の加点、があります。こういった加点の扱いもこれまた自治体によって異なるわけですが、その扱われ方(例えば単身赴任加点より兄弟加点が多い世田谷区とか)も確認すると、入れるとしてもギリギリ(=人気の園には入れないかも)とか、割合余裕がありそうだな等、より詳細に自身の状況を掴むことができるでしょう。
一方で、ご自身の住む区が加点/調整のない区だった場合、これは厳しい戦いになることが予想されます。。。一般に、東京23区の保活激戦地域は、夫婦フルタイム勤務の基本指数だけでは結構な確率で落ちる!という状況な訳で、ましてや1歳児、2歳児入園となると入園可能数が少ない分その確率は高まります(海外在住保活の場合、タイミング的に0歳児保活は少ない印象)。なので、加点のない自治体にお住いの場合は、認可園は受かればラッキーと割り切り、認可外園を最初から視野に入れることをオススメします(認可外園を検討する場合の動き方、はまた次の記事で)。
次に、住む場所が決まっていない場合。
住む場所が決まっていない、ということは、保活で有利になる自治体を選んで住むことができるということ。これはつまり、先ほど書いた、単身赴任加点/調整のある自治体の中から選ぶに限る!と思います。職場に通うことができ、住んでもいいかなと思う範囲の自治体の入園選考内容を一通りチェックしてください。単身赴任加点/調整がある自治体に限っていえば、私の周りではいずれも認可の内定をgetできていましたので。そして狙う自治体が決まったら、冒頭に書いた通りそこに住むことの証明を何らかの方法で行う、その策を練りましょう。
最後に。ここまで読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、家族揃って帰国できるという場合、家族にとってはとてもハッピーなことですが、保活にとっては完全にマイナス、、、です汗。単身赴任じゃない、ということは、加点がない区に住むのと一緒なのでこの場合も私のオススメは認可外を視野に、となります。
さて、ここまで、住む場所問題、そして単身赴任か否か、の状況に応じて認可園に絞って大丈夫そうか?認可外を視野に入れないと危なそうか?が分かれてくることを書きました。状況がわかったところで残るは、認可園を狙う場合と認可外を狙う場合の動き方の違い、について。これは次回に譲りたいと思います!
Hope to see you soon!