【米国調査9】アメリカの主要都市の特徴と平均年収(中西部編(右上側の五大湖付近))
今日は主要都市の特徴、平均年収の中西部編です。
中西部はシカゴがあります。
シカゴ周辺地域には、古くからネイティブ・アメリカンのポタワトミ族が住み着いていました。
彼らはこの地を「shikaakwa」と呼び、これは野生のニンニクやネギに由来します。
この言葉がフランス語風に「シカゴウ」となり、現在の都市名の起源となったのだそうです。
中西部(右上側の五大湖付近)
シカゴ
1833年に設立された五大湖地域の商業の中心地。
人口274.6万人、平均年収は$65,781 (9,867,150円)
大阪市と同じぐらいの人口です。
シカゴは、アメリカ合衆国イリノイ州最大の都市であり、全米第3位の人口を誇る大都市になります。
シカゴの産業構造の特徴として、単一の産業に偏重せず、多様な産業が発展しているのだそうです。
シカゴの特徴
地理的位置: ミシガン湖畔に位置し、五大湖地域の中心都市として発展[1]
気候: 「Windy City(風の街)」の別名を持つ。冬が長く、春と秋が短い[1]
多様性: 様々な人種や文化が共存する「人種のるつぼ」[1]
建築: 摩天楼発祥の地として知られ、近代建築の宝庫[2]
文化: 美術館、博物館、音楽など、芸術文化が豊か[2]
教育: シカゴ大学やノースウェスタン大学など、多数の有名大学が集中[2]
シカゴの有名な企業
シカゴは多くの有名企業の本社が集まる都市です。以下に、シカゴに本社を置く代表的な企業をいくつか紹介します:
食品・飲料産業
マクドナルド: 世界最大のファストフードチェーン。1955年創業で、現在はシカゴのウェストループに本社を置いています。
クラフト・ハインツ: 世界的な食品メーカー。
モルソン・クアーズ: 大手ビール醸造会社。
航空・運輸
ユナイテッド航空: 世界有数の航空会社。シカゴ・オヘア国際空港をハブ空港としています。
ボーイング: 航空機メーカー。(※2022年にバージニア州に移転)
金融・保険
エクセロン: 大手電力会社。
オールステート: 大手保険会社。
テクノロジー・通信
モトローラ・ソリューションズ: 通信機器メーカー。
小売・サービス
ウォルグリーン: 大手ドラッグストアチェーン。
その他
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド (ADM): 大手農産物加工会社。
コナグラ・ブランズ: 大手食品メーカー。
Citations:
[1] https://ameblo.jp/ifugivupthatsthegameends/entry-12820976193.html
[2] https://jobstars.com/companies-headquartered-in-chicago/
[3] https://worldbusinesschicago.com/priority-industries/
[4] https://forbesjapan.com/articles/detail/49224
[5] https://www.chicagocondofinder.com/blog/iconic-fortune-500-companies-based-in-chicago-il.html
[6] https://en.wikipedia.org/wiki/Economy_of_Chicago
[7] https://www.jftc.jp/monthly/overseas/entry-251.html
[8] https://www.luxurychicagoapartments.com/blog/top-companies-headquartered-in-chicago-by-neighborhood/
[9] https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:シカゴの企業
[10] https://www.indeed.com/career-advice/finding-a-job/companies-headquartered-in-chicago
発展している産業
金融・商業:
シカゴ商品取引所(CBOT)を中心とした金融取引の中心地[1]
マクドナルド、ユナイテッド航空など大企業の本社が集中[4]
製造業:
自動車、鉄鋼、機械産業の中心地として発展[3]
半導体、電子機器、輸送機械など、産業の多角化が進行[3]
IT・テクノロジー:
通信機器メーカーのモトローラなどが本社を置く[4]
医療・製薬:
アボットなどの大手製薬会社が拠点を構える[4]
観光:
年間約5,800万人の観光客が訪れる全米第2位の観光地[3]
物流:
鉄道や運河を利用した物流の中心地として発展[3]
教育・研究:
多数の大学や研究機関が集積し、学術研究の中心地[2]
シカゴの産業構造の特徴として、単一の産業に偏重せず、多様な産業が発展していることが挙げられます。都市圏人口の14%以上が従事する単一産業がないことがシカゴの経済の強みとなっています[3]。
Citations:
[1] https://www.wifi-travel.jp/blog/chicago-tourist-attractions/
[2] https://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/chicago.html
[3] https://www.scgr.co.jp/globalnetwork/northamerica/2019071038645/
[4] https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/iken/05/souryouji/chicago19.html
[5] https://ja.wikipedia.org/wiki/シカゴ
[6] https://studyin.jp/countries/america/area/chicago
[7] https://nativecamp.net/blog/20241216_usa_chicago
[8] https://d21hrr2lgpdozs.cloudfront.net/image/content/org/ae0c62ea6b97b060dd30c82f59b9e59e.jpg?sa=X&ved=2ahUKEwjetdat7KqKAxXCJkQIHeZxA7AQ_B16BAgDEAI
シカゴの成り立ち
都市としての発展
1803年、軍事的な要所としてディアボーン砦が建設され、この地域への開拓が進みました。
1833年には人口約200人で正式に町として設立されました[1][5]。
シカゴはミシガン湖西岸に位置し、五大湖と内陸部を結ぶ戦略的な場所にあります。
五大湖を通じて大西洋へ、またイリノイ川を経由してミシシッピ川からメキシコ湾へとつながる水路網がありました。1848年にイリノイ・ミシガン運河が開通し、五大湖とミシシッピ川水系を直接結ぶ水路が確立されました。
これにより、東部と南部を結ぶ効率的な輸送ルートが形成されました。
この輸送ルートを結ぶ運河建設が始まった際に、この工事を契機に土地投機家や移民が集まり都市化が進展しました。
1837年には市に昇格し、その後も急速な人口増加と経済発展を遂げます[1][6]。
交通と経済の中心地
シカゴは地理的にアメリカ内陸部の交通の要衝であり、鉄道網や運河を通じて五大湖地域とミシシッピ川流域を結ぶ重要な役割を果たしました。
これにより農産物や工業製品の流通拠点として発展しました[1][6]。
1848年には世界有数の先物商品取引所である「シカゴ商品取引所(CBOT)」が設立され、農産物取引の中心地となりました。
また、畜産業も盛んで、大規模な家畜市場「ユニオン・ストックヤード」が1865年に開設されました[1][6].
1871年の大火と再建
1871年10月8日、シカゴは大火災に見舞われ、市内の多くが焼失しました。この災害を契機に耐火性建築物による再建が進められ、近代的な都市計画と摩天楼建築が発展しました。
これが後に「シカゴ派建築」として知られるようになります[1][6][8]。
文化と国際的地位
1893年にはコロンブス新大陸発見400周年を記念する万国博覧会(コロンビア博覧会)が開催され、「ホワイト・シティ」と呼ばれる壮大な会場でアメリカの先進性を世界に示しました。
この博覧会は文化施設や公園整備など都市基盤にも影響を与えました[1][8]。
現代のシカゴ
現在、シカゴは人口約274万人(都市圏では約944万人)を擁し、ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ全米第3位の都市です。
平均世帯収入は約65,781ドル(約9,867,150円)であり、多様な文化や経済活動が融合する国際都市として知られています[3][9]。
Citations:
[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AB%E3%82%B4
[2] http://www.enotechconsulting.com/blog/2017/4/5/49
[3] https://www.elle.com/jp/decor/g42933087/us-cities-statistics-230227-hns/
[4] https://www.averagesalarysurvey.com/ja/salary/chicago-united-states
[5] https://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/chicago.html
[6] https://www.scgr.co.jp/globalnetwork/northamerica/2019071038645/
[7] https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2021/e7aa675053264220.html
[8] https://www.chicagoshimpo.com/news-jp/-
[9] https://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01048.html
シカゴのまとめ
マクドナルドってシカゴに本社があったんですね。
創業時はロサンゼルスの方だったようなので、創業時とは随分場所は違うようですが、今はシカゴなのだそうです。
五大湖の水も大きかったようですが、イリノイ川、ミシシッピ川のような水路でものを運ぶ方法があった事が地理的には大きかったようです。
川があるところは、やはり発展しやすいのですね。
運輸の役割を果たすところが都市発展にとっては大きいのだと思いました。
次は、アメリカ、南部(下側)になります。