画面に手垢をつけて届けた気持ち 頭を撫でれば体温を感じられたり 鼻をすすると大丈夫の声が掛かる 大切な事の外側はとても柔らかい 画面に手垢をつけて届けた気持ち 肩を…
微炭酸が抜け落ちて昼間が暮れる 興味のない事に会話を付け足して 首元に回した心配事で目が覚める どこ吹く風のその場所を確認する ブランケットを日除けに終わる朝 興味…
夕方らしい夕方が窓景色を見送る 8両編成隣り合わせの後方座席を ノートの隅に記すように過ごして 今だけのような光で頬を赤らめる どこかの夕方みたいな街を見送る 8両…
画鋲で張り付いた空に埃がたまる そうでもしないとねと思い返して 18の春がレアなまま焼けていく 簡単な言葉で首元まで手をまわす 板についてきた毎日に埃がたまる きっ…
こころに空いた穴はぽっかりして 17年目の東京生活すら味気ない 浮かんで消えた意味のない言葉と クシャクシャな時間を上蓋にする こころに空けた穴はぽっかりして とり…
眠たい身体から毛布が擦り落ちる 少し開いたままにしたふすまから 寝息と寝言が呼吸みたいに溢れる 要らない言葉を水道水で洗い流す 眠たい目線には毛布を掛けておく 引き…
プロペラに引っ張られた言葉たち 自分から湧き出た素振りの上手な 心中穏やかでないある日の出来事 赤の他人が黙って飲み込んだ平和 何かになると引きずった言葉たち 自分…
溶けそうな夜と書きそびれる 吸い込んだ煙が配管を伝って 屋根の下でただの安心になる 日曜日は梅雨明けの顔をする 熱量とは反対側の静かな様子 飲み込んだ形が胃袋を伝っ…
ビル街その隙間を縫って墓がある 去る者を追いかけるような都会が ほんの数ヶ月間で規制線を巡らす 小さな頃の大きな夢を買い忘れる ビル街その隙間を埋める人がいる 珈琲…
毎日が毎日みたいな顔をして 大変みたいな身振りでおわる 忙しい誰かが首元を痒くして 寝息がこころの奥を洗い流す 仲間が仲間みたいな顔をして 大変みたいな素振りで噂す…
夕方からはじまるお昼の散歩 お腹が空いて吐いたけむりと 覚え忘れた過去のアイコンを 熱冷ましのつもりで服用する そろそろに見飽きそうな夕方 痛んでかばった背骨のはじ…
旅をしたい気持ちだけで旅をして らしくない言葉で自分を表現する 羨ましいの声さえ聞こえないほど アンプが大げさに響き鳴っている 離れてそこに居たいとそれだけで らし…
鋭角な夕方が西武線向こうで沈む 窓から窓へ移動するただの景色と 見切れたエステの看板さえ美しい あともうすこしこのままでもいい 停車駅手前向こう側は夕方の角度 窓と…
昨年から販売しているロンT 限定制作でアッシュを作りました。 在庫残りわずかですが 気になる方は是非、 WEBSTORE を覗いてみてください。
バスに乗ってバス停を越える 目前の郵便局は賑わっている 予定通りに遅れてやってきて いささかというかいくつかの 足踏みをしながら街へ繰出す 数十円単位で変わる料金表…
口をあけて手が届く自然は美しい 余計な事を思う暇が多くあったり 通り過ぎた場面に引き返したりと 余計なお世話だろうけども忙しい 口をあけて追いつける朝は美しい 夕雲…
福森翔一
2021年8月4日 00:44
画面に手垢をつけて届けた気持ち頭を撫でれば体温を感じられたり鼻をすすると大丈夫の声が掛かる大切な事の外側はとても柔らかい画面に手垢をつけて届けた気持ち肩をさすれば呼吸を感じられたり背中を支えると心臓が波打ち出す大切な人の内側はとても柔らかいカーテンレースの花が床に伸びて沸かしたお湯がすぐに冷めていく坂道をのぼるよう階段をおりたら平坦な道を真似たような朝がくる大切な人の姿形は
2021年7月23日 16:51
微炭酸が抜け落ちて昼間が暮れる興味のない事に会話を付け足して首元に回した心配事で目が覚めるどこ吹く風のその場所を確認するブランケットを日除けに終わる朝興味のない事に目配せしておいて冷えた指先がなんともなく温まるリモコンの再生ボタンを確認する互い違いの枕で昼を終わらせたらここからの事を手書きで済ませる抜け落ちた微炭酸だけまた暮れる
2021年7月12日 00:22
夕方らしい夕方が窓景色を見送る8両編成隣り合わせの後方座席をノートの隅に記すように過ごして今だけのような光で頬を赤らめるどこかの夕方みたいな街を見送る8両編成隣り合わせの窓側座席をこぼさないようにメモに落としてどの気持ちも数行の文字に替える今日が沈むまでのすこしのあいだ日よけを鼻先まで下ろして過ごすありふれた風景は頭の中に仕舞う
2021年7月10日 01:46
画鋲で張り付いた空に埃がたまるそうでもしないとねと思い返して18の春がレアなまま焼けていく簡単な言葉で首元まで手をまわす板についてきた毎日に埃がたまるきっと大丈夫多分ねとそうやって唾液を垂らした18の春がおわる簡単な言葉で胃袋までも手で拭う数分で書き終えた誰のための文がそれらを横目に居眠りをはじめる簡単な言葉で張り付いた埃を払う
2021年7月9日 00:24
こころに空いた穴はぽっかりして17年目の東京生活すら味気ない浮かんで消えた意味のない言葉とクシャクシャな時間を上蓋にするこころに空けた穴はぽっかりしてとりあえずつけたテレビ興味ない随分と経ったようで掛けた電話にまだ三日だねと笑うだけ蓋をするこころのぽっかりとした穴は適温空気にしてはよく喉につまるけど味気ないというくらいの味がする
2021年7月6日 23:11
眠たい身体から毛布が擦り落ちる少し開いたままにしたふすまから寝息と寝言が呼吸みたいに溢れる要らない言葉を水道水で洗い流す眠たい目線には毛布を掛けておく引き寄せたテーブルで傷ついたりこぼしたて米粒がへばりついたり要らない言葉を水道水で洗い流す触れるまま嬉しさに頬を赤らめる大切な事を大切に出来るようにと耳を澄ましておやすみを繰り返す
2021年7月2日 22:06
プロペラに引っ張られた言葉たち自分から湧き出た素振りの上手な心中穏やかでないある日の出来事赤の他人が黙って飲み込んだ平和何かになると引きずった言葉たち自分から流れ落ちた顔色の上手な耳を塞いだ隣同士が音のない会話こぼれたアイスの染みで知る平穏米粒ほどに小さく映された戦闘機入り口を隔てて並ぶ静かな喫煙所プロペラに引っ張られた言葉たち駐車場に隠れて真っ黒な灰になる
2021年6月28日 00:38
溶けそうな夜と書きそびれる吸い込んだ煙が配管を伝って屋根の下でただの安心になる日曜日は梅雨明けの顔をする熱量とは反対側の静かな様子飲み込んだ形が胃袋を伝って屋根の下でただの安心になる日曜日は梅雨明けの顔をするもうすこしだからと声にして溶けそうな夜だけを書き残す屋根の下には安心だけがある
2021年6月27日 00:46
ビル街その隙間を縫って墓がある去る者を追いかけるような都会がほんの数ヶ月間で規制線を巡らす小さな頃の大きな夢を買い忘れるビル街その隙間を埋める人がいる珈琲が立てた湯気が熱に変わって本心に香りをつけて話をつづける小さな頃の大きな夢が持ち腐れるせっせと風景を言葉にしてみたり無事だからねと安心させてみたりビル街その隙間をくぐって暮らす
2021年6月26日 02:08
毎日が毎日みたいな顔をして大変みたいな身振りでおわる忙しい誰かが首元を痒くして寝息がこころの奥を洗い流す仲間が仲間みたいな顔をして大変みたいな素振りで噂する触れずに突き刺ささる言葉に寝息のひとつだけで蓋をする鈴虫と雨上がりの音を背景にお腹の空いた様子を書き留る忙し痒い首元を寝息が温める
2021年6月17日 19:48
夕方からはじまるお昼の散歩お腹が空いて吐いたけむりと覚え忘れた過去のアイコンを熱冷ましのつもりで服用するそろそろに見飽きそうな夕方痛んでかばった背骨のはじと着飾ったつもりのアイコンを熱冷ましのつもりで服用するもう始まるが終わりかけたり見飽きた夕方には見惚れたり熱を冷まして毎日を服用する
2021年6月14日 22:15
旅をしたい気持ちだけで旅をしてらしくない言葉で自分を表現する羨ましいの声さえ聞こえないほどアンプが大げさに響き鳴っている離れてそこに居たいとそれだけでらしくない言葉で良い草をさがすまだ足りないの空気だけ吸ってはお腹だけいっぱいの振りを続ける旅をしたい気持ちだけが旅をしてここに居たままどこにでもいける誰でもない何者にもそっとなれる
2021年6月12日 00:19
鋭角な夕方が西武線向こうで沈む窓から窓へ移動するただの景色と見切れたエステの看板さえ美しいあともうすこしこのままでもいい停車駅手前向こう側は夕方の角度窓と窓のあいだ譲れたはずの席に親が子を見つめるような風が吹くあともうすこしもすこしで終わる西口改札差し込む夕方そのままに大抵のことはこの場所で済ませるお裾分けされた日々はまた始まる
2021年6月12日 00:00
昨年から販売しているロンT限定制作でアッシュを作りました。在庫残りわずかですが気になる方は是非、WEBSTORE を覗いてみてください。
2021年6月7日 00:35
バスに乗ってバス停を越える目前の郵便局は賑わっている予定通りに遅れてやってきていささかというかいくつかの足踏みをしながら街へ繰出す数十円単位で変わる料金表に一秒一分と車窓が坂をくだる膝下に少しの穴が空きそうだバスに乗ってバス停を越えるそろそろ酔いが回りはじめる予定より早く街に着きそうだ
2021年6月3日 00:03
口をあけて手が届く自然は美しい余計な事を思う暇が多くあったり通り過ぎた場面に引き返したりと余計なお世話だろうけども忙しい口をあけて追いつける朝は美しい夕雲を貫いて飄々と夜を引いたり疲れたまま2時間も寝てみたりと余計なお世話にしてみては忙しい今思ってることと覚えていることもう忘れて思い出せないと知る事余計なお世話だろうけども美しい