ポカン口が増えている
ポカン口は口唇閉鎖不全症と言います。
子どもがテレビなど熱中している時に「口が開きっぱなし」になっていることがあれば、ポカン口かもしれません。
私自身幼少期にポカン口で歯科衛生士の母に言われて、トレーニングをしていた記憶があります。
今は長男がポカン口となっているので、ポカン口についての説明と現在やっている対応について書こうと思います。
ポカン口がどの程度いるのか
全国調査により3~12歳の30.7%が口唇閉鎖不全症であることが明らかになっています。
また年齢が上がるにつれて有病率が高くなり、12歳では4割弱を占めるという結果になっており、子どもの3人に1人は口唇閉鎖不全症であるということが分かっています。
ポカン口の原因
①口、舌の筋肉の発達が不十分
②アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症といった鼻の病気が重度な場合(鼻で息がじづらいため)
③その他:肥満など
ポカン口のデメリット
ポカン口は口呼吸をしていることが多くなります。
口呼吸では口の中と喉が乾燥して扁桃腺肥大や、菌やウイルスが直接肺に入ることで感染症になりやすくなってしまったりといった影響があります。
口呼吸は口の中が乾燥しやすいため、抗菌作用のある唾液が足りない状態になり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
寝ている時も口呼吸だと、気道が狭くなり、いびきをかいたり睡眠時無呼吸症候群となることもあります。
睡眠時無呼吸症候群は糖尿病などの生活習慣病とも関連すると考えられているため、将来的な健康のことを考えると早めに治療しておくことが大切です。
また、歯が舌に押され続け、唇で歯を支えていないと歯並びにも影響があります。
長男が実際に行っているポカン口の治療
日本顎咬合学嚙み合わせ認定医のいる歯医者に通っています。
現在はまだ2回ほどしか受診できていないため、長男が歯医者を嫌いにならないようにまずは環境に慣れるという所で、ほぼ治療、トレーニングともに行えていません。
ただ、アドバイスをもらい、家ではトレーニングを取り入れています。
ポカン口を見かけたら、声をかけつつ、あいうべ体操を保育園の送迎時に5回ずつは今も続いています。あいうべ体操は楽しそうでやっています。
ベロで音を出すのとうがいについてはすでにできています。どちらも上手に行えています。
たまに風船をやるのですが、風船は固すぎてなかなか自分ではできないため、小さいうちは不向きです。
今後、取り入れたいと思っているのはりっぷるトレーナーです。
私が母とトレーニングしていたのはこれでした。母の自作で、大きめのボタンをペットボトルと糸で繋ぎ、ペットボトルの水の量で負荷を変えるということをしていました。りっぷるトレーナーは唇の力を鍛えるもので、母の自作の物でもやっていることは全く同じでした。
ただ、小さい頃はやっている意味も良くわからず、嫌だったのを覚えています。
ただ、あまり良い思い出ではないですが、今、ポカン口となっていないのは、母のトレーニングのおかげかもしれないとは思っています。
ポカン口は悪影響しかないですが、ただ指摘するだけでは直すことは難しいです。
原因も様々であり、病気が隠れている場合もあり得ます。
どの病気でもそうですが、ポカン口も早期に対応することで影響は少なく、改善するのも早いため、早期の受診をおすすめします。
現在は子どものポカン口は保険適応となっているため、金銭的にも安心て受診ができるのではないかと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。