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月別固定資産投資の停滞

中国国家統計局は、1月~4月における固定資産投資を公表した(http://www.stats.gov.cn/sj/zxfb/202305/t20230516_1939488.html)。固定資産投資は、中国特有の指標だが、一定期間内に完成した固定資産の建設、購入及び関連費用を通貨で表したものの総称と定義されている。
2023年1月から4月にかけて、固定資産投資は、前年同期間比で4.7%増加したとのことである。

具体的な内訳については、下図のとおりである。4.7%の増加のうち、国有企業による固定資産投資の増加は9.4%であったのに対して、民間投資は0.4%にとどまっており、民間企業の厳しい状況が垣間見える。

月ベースの月別固定資産投資についても公表されており、季節性の影響を調整すると、2023年4月は前年同月比-0.64%の結果であった。

中国では、コロナの拡大に伴う規制が緩和され、2023年から景気回復が見込まれていたが、当初予想されていたほどの景気回復は見られない状況にある。
米中対立だけでなく、コロナ感染の再拡大が迫っており、中国での本格的な景気回復はさらに時間を要する様相である。


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