令和7年度(2025 年度)共通テスト 英語リーディングの解説してみた【第6問】
いつもお世話になっております。
今回も、2025/01/18(土)に実施された共通テストの英語リーディングの解説記事を書いていきます。
※ネタバレ注意です。
以下のリンク先から、問題や解答などは確認してもらえればと思います。
大学入試センター
東進
第6問
本文内容の概要(解説の前に)
主人公のBluebirdは、もともとニューヨーク州のアレガニー州立公園で、普通の少年として育ちました。
両親は公園管理人で、彼らは登山者の救助などを行っていました。
12歳のとき、木に登っていたBluebirdは、枝が折れた瞬間に「浮く」能力を発見します。
これを機に、自分に超能力があることを知り、登山者の救助活動を通じて「スーパー・パークレンジャー」として地元で有名になります。
しかし、母親から「君には姉がいる」と告げられます。
姉も超能力を持っていましたが、幼い頃に「人類のため」という理由で特殊な施設に送られてしまい、家族はそれを後悔していました。
「君のことは手放さない」と約束する母の言葉が心に響きます。
やがて、Bluebirdはヒーローグループ「Team Hero」にスカウトされ、テレビ番組に出演する「偽ヒーロー」として活動を始めます。
しかし、番組内での活動は「本物のヒーロー」とは言えず、次第に自身の在り方に疑問を感じるようになります。
そんな中、Team Heroの新メンバーであるMelodyと出会います。
Melodyは謎めいた女性で、瞬間移動やテレパシー、音を完璧に模倣する能力を持っています。
彼女との交流を通じて、Bluebirdは自分の本当の使命を再確認します。
ある日、Bluebirdのもとに「MelodyがTeam Heroを脱退した」との通知が届きます。
その直後、Bluebirdの部屋にメモが置かれており、そこには「REAL HEROESを一緒に始めよう」というMelodyからのメッセージが書かれていました。
こうして2人は家族の絆を取り戻しながら、真のヒーローとして活動を開始し、両親を誇らしい気持ちにさせます。
問1:Bluebirdの成長の順番
【問題】
次の5つの記述から4つを選び、順番通りに並べ替えます。
1. He is a hero again.
2. He is a performer.
3. He is a professional writer.
4. He is a super park ranger.
5. He is an ordinary boy.
【解説】
⑤ (He is an ordinary boy):
本文冒頭で、語り手が「普通の少年」だったことが語られています。
該当箇所
I grew up in Allegany State Park in New York State. My parents were both park rangers.
④ (He is a super park ranger):
12歳で超能力を発見し、それを活かして登山者を救助する「スーパー・パークレンジャー」として活躍しました。
該当箇所
I decided to put my powers to use by rescuing hikers. I could fly and see for miles. I became known as the Amazing Park Ranger Boy.
② (He is a performer):
その後、チーム「Team Hero」に加わりますが、実際には偽物のヒーローとしてテレビ番組に出演するだけの存在でした。
該当箇所
Rather than serving humanity, though, we starred in silly television shows.
① (He is a hero again):
最終的に、Melodyとともに「REAL HEROES」を立ち上げ、本当のヒーローとして再出発します。
該当箇所
Melody and I have made our parents proud.
【正解】⑤ → ④ → ② → ①
問2:Melodyの超能力
【問題】
Melodyが持つ超能力の正しい組み合わせを選びます。
• 選択肢 A〜F(詳細は省略)
【解説】
該当箇所を探す
Melodyの能力について、本文には以下のように書かれています。
1. 模倣能力
(B: imitate sounds perfectly)
該当箇所
Melody, who could recreate any sound, produced a cat’s meow and Whiskers appeared.
2. 瞬間移動能力
(F: transport herself to different places instantly)
該当箇所
She could teleport to any place on earth in less than a second.
3. テレパシー能力
(E: speak to people using telepathy)
該当箇所
Suddenly, a voice popped into my head, “You do look foolish trying to be a celebrity.” I realized it was Melody.
【正解】④ (B, C, E, F)
問3:「We won’t let that happen to you.」の意味
【問題】
「そんなことは君にさせない」という母親のセリフの意図を選びます。
【解説】
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母親が語ったセリフは、Bluebirdの姉について後悔している部分にあります。
該当箇所
I learned my parents had been told to send her to a special facility for extraordinary children, because her powers could help humanity.
“Someday, when the time is right, you’ll meet her. I know now that we should never have let her go. We won’t let that happen to you.”
解釈
「君を特別施設に送るようなことはしない」という意図で、家族と一緒に過ごさせたいという意味ですね。
【正解】③ (Keep you together with us)
問4:加筆すべき内容
【問題】
ストーリーをより面白くするために加えるべき内容を2つ選びます。
【解説】
該当箇所を探す
本文を読むと、以下の内容が詳細に描かれていないことに気づきます。
1. ③ (How Melody learned she had superpowers)
Melodyがどのようにして自分の超能力に気づいたかは、本文では明確に触れられていません。
2. ④ (The reason why Melody joined Team Hero)
Melodyが「Team Hero」に参加した理由についても、具体的には記述されていません。
これらを加筆することで、ストーリーにさらなる深みが加わります。
【正解】③ and ④
語句リスト
基本語彙
1. patrol - 巡回する
2. hiker - ハイカー、登山者
3. extraordinary - 並外れた、特別な
4. facility - 施設
5. rescue - 救助する
6. achievement - 功績、業績
7. recruit - 募集する、採用する
8. instant - 即座の、瞬時の
9. vanish - 消える、姿を消す
10. fame - 名声
11. superpower - 超能力
12. flyer - 飛ぶ人(ここでは空を飛べる人)
13. telepathy - テレパシー
14. teleport - 瞬間移動する
15. imitate - 模倣する、まねる
16. celebrity - 有名人
17. reality show - リアリティ番組
18. mysterious - 神秘的な、謎めいた
19. fascinating - 魅力的な
20. slogan - スローガン、標語
21. cheer - 歓声を上げる
22. pose - ポーズを取る
23. silly - ばかげた
24. foolish - 愚かな、ばかな
25. trust - 信頼する
26. convince - 納得させる、説得する
27. regret - 後悔する
28. put ~ to use - ~を活用する
29. be caught up in - ~に夢中になる
30. make someone proud - ~を誇らしく思わせる
31. let ~ happen to someone - (人に)~を経験させる