札幌ゼロ.読書会への思い
友達の主催するゼロ会という勉強会を通して、自分は読書会を開きたいと思って始めました。なので、ゼロ会のコンセプトを拝借しているところもあります。でも、そこまで明確な目的意識を持って参加して欲しいかと言われるとそういうわけではありません。かといって、参加をして「はい、おしまい」というのではなんか寂しい。
この辺り、伊坂幸太郎氏の小説への思いとダブるところがあるので、引用します。
僕の書いているフィクションには、「こうやって生きなさい」というようなメッセージはない。「〇〇を伝えたくて書きました」と言い切れるテーマもない。ただ、そうは言っても、「暇つぶしに読んで、はい、おしまい」では寂しい。そういうものではありませんように、と祈るような気持ちも実はある。漠然とした隕石のようなものが落ちてほしい、といつだって願っている。
伊坂幸太郎「3652」
わたしも参加していただいた方には何かしらのお土産を渡したいなと思っています。それは楽しい時間かもしれないし、新たな知り合いが増えることかもしれません。
参加していただいた方がその最初に持っていた目的と言えるほどのものでなくても、読書会が終わって振り返った時に少しでもそれが最初に一歩になっていたらいいなと思います。
わたしは読書会に参加するようになって自分の新たな一面に気づくことができました。一人で本を読むだけでは得られない感情がそこにはありました。それは広い意味で成長と言えるものかもしれません。
しばらくは参加者の立場で読書会を楽しんでいましたが、仕事の都合でなかなか参加できないフラストレーションから開催をすることにしました。わからないことだらけだったので、いろいろな方に相談をしました。
今年の4月の初開催のときはどんな方々が来るのだろうとか、うまく会を仕切れるだろうかとか、不安要素だらけでした。無事に終えたときは自分自身が楽しめてほっとしました。
これからもきっと自分一人ではわからないことだらけでしょう。変えることで前の方が良かったという思いを抱く方もいらしゃるでしょう。それでも、色々と試行錯誤を続けてみようと思います。試行錯誤を続けていくことが自分自身の成長につながるような気がしています。
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