キングオブコント2020の感想

生粋のお笑い好きのため、本日9月26日に行われたキングオブコント2020の感想を綴っていこうと思います。ネタバレなどもあるので、まだ見ていないという方は番組ご視聴後、ご覧いただければと思います。

【1stラウンド】
1.滝音
大食い選手権(445点)
設定が面白い。
独特のツッコミワードがコンビの特徴。
ツッコミワードを言う時、声が甲高いので聞き取りづらくなってる。トーンを落として言ったら、より面白さが伝わると思う。

2.GAG
心と体が入れ替わる(445点)
設定としてはよく見かけるコントだが、展開がGAGらしい。
この展開で今一つウケていなかったのが、もったいない。

3.ロングコートダディ
倉庫作業(446点)
英数字の書かれたダンボールのめんどくささが笑いの中心。バカだけど力持ちの先輩。
長時間コントだったらいいネタ。
4分間の中にもうひと展開が欲しかった。

4.空気階段
霊媒師(458点)
降霊術とラジオの周波数が似ている、この発想力がすごい。
10.4mの携帯ストラップが伏線になっていることを終わってから設楽さんのコメントで気がついた。
大ウケが散りばめられていて全体的にまとまっていた。

5.ジャルジャル
競馬場の営業(477点)
オジサンからのヤジなのか社長鹿沼さんの言葉なのかの二択だけでネタを続ける凄み。
繰り返しのお笑い"ジャルジャルワールド"が上手くハマった。

6.ザ・ギース
新聞配達員(458点)
ハープと紙切り芸という2人の特技をコントの中心にしたのが良かった。
コント師が飛び芸をしてるのに、しっかり披露するのが流石。
オチに小田和正の切り絵にした理由が知りたい。

7.うるとらブギーズ
陶芸家(440点)
責任転嫁する師匠、壺の選別が中心。ネタの広がりが小さかった。繰り返しのコントの怖さとして、展開の転がり方を求めてしまう。

8.ニッポンの社長
ケンタウロスとミノタウロス(454点)
ケンタウロスとミノタウロスの出会い
2人のキスから声が変わるオチは読めたが、このホラーとファンタジーの入り交じった雰囲気、個人的には好み。

9.ニューヨーク
結婚式の余興(461点)
多芸過ぎて引かせる友人代表。
ニューヨークにしては王道コントだったが、人を小馬鹿にするようなネタも見てみたかった。賞レースに合わせたか、今年をニューヨークの年にできるか期待したい。

10.ジャングルポケット
個人情報(454点)
裏社会の人達が身の回りの情報に詳しく、次が気になる話し方をする。
おたけの頑張りが伝わってきた。
テンポの速さに会場が着いて来れなかった。

【ファイナルラウンド】
1.空気階段
定時制高校(463点)
喋りも文字も滑舌が悪いのに伝わっている。かたまりの女装が綺麗だったのがビックリした。
もぐらの言っている内容が分からないまま、終わった感がある。なにかそこが分かる設定にしても良かったかな。
合計:921点

2.ニューヨーク
髪を切りすぎたヤクザ(463点)
セリフが多めのネタで安定感はあるが、1本目に比べて爆発力がなかった。
強印象なボケorツッコミフレーズが1つあれば笑いの量は変わった。
合計:924点

3.ジャルジャル
ポンコツな後輩泥棒(464点)
タンバリンが中心のコント。どんどん鳴り物が増えていくのが良かった。
テンポ感、展開の良さともに三組の中で一番良かった。
合計:941点

【総括】
このご時世で客数が少ないため、笑いの量も少ない印象があった。
その中でもジャルジャル1本目の破壊力は強かった。その勢いのまま優勝したのは頷ける。
ニューヨーク、空気階段も1本目の破壊力はジャルジャルに引けを取らないくらい笑いが取れていたが、2本目で失速した印象がある。
キングオブコントは1本目と2本目の点数の合算が勝敗を決めるので、YouTubeチャンネルで毎日コントネタ投稿が出来るほどの量と質のあるジャルジャルが今回優勝したのが妥当だと思う。

審査員についてだが、三村さんの点数が他の4人に比べて低かったのが印象的だった。三村さんとしては好みのネタが少なかったのかと推測する。
審査員はネタを書いている芸人さんが務めた方がいいと例年思っているが、今年も同じくそれを感じた。
自分の好みではなく、ネタとして良かった否かで判断して欲しい。

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