#3_エンジニアリングチェーンマネジメントの何が重要か
エンジニアリングチェーンマネジメントの重要な観点をお伝えしたいと思います。
エンジニアリングチェーンマネジメント(以下ECM)については
詳しい説明がネットに落ちているので、ご覧ください。
できる人はECM視点で常に考えている
できる人はECMを常に考えてます。
どこを意識しているかが重要です。
現場で設備トラブルが発生した場合もこのECMについて想像して考えてます。なぜでしょう。製造サイドに立って今回はお伝えします。
量産で問題が発生した時、目の前の対策と共に再発防止のことも同時に考えているからです。
ほとんどの人は問題を暫定処置、または真因を突き止めて対策し、満足します。残念ながら、それは当たり前なんです。できる人は先手を打ちます。
量産での問題が今後再発しないという対象は工場の中にある全設備です。当然問題を根本解決したら展開をしなければなりません。新規設備も同様です。
ECMが重要なのは、この新規設備で同じ問題を再発させないように、開発・設計段階で先手を打ち、未然防止をするためです。
具体的にどうすればいいでしょうか。
口酸っぱく言われているかもしれません。
開発・設計のアウトプットにフィードバックする
例を挙げると、動作の位置精度が品質に影響を与えていることがわかって、対策に物理的にストッパーやアブソーバーを入れたとしたら、その内容を開発・設計の標準仕様書に織り込む提案をする。工程FMEAに織り込む。
加熱炉の炉内温度にムラがあり品質が安定してないため、ブロワーをいれて炉内温度が均一になるように対策したのなら、ブロワー又は均一になるように開発・設計にフィードバックする。
くどいですが、できる人は先手を打ってます。
マネジメント層に言われる前に最低でも検討してれば完璧です。
できる人になるために、ECMの視点を常に持って業務していきましょう。
今回は以上にします。
ここには書きませんでしたが、開発・設計と製造に大きな壁があります。今後DXの話も含めると、システムサイドと製造にも壁があります。それについても今後お話しできれば思います。
ありがとうございました。