きのうの結果&あすの対局予定 2021.11.20
前日の対局を簡単に振り返り、翌日の対局をちょっぴりご紹介します(テレビ対局はのちほど)。のんびりです。
また、コメントは見ていた対局を中心に適宜添えています。
※順位戦等の一斉対局は対局が多いので、作業環境の都合上、詳細はのちほど加筆します。
19日はたいへん濃厚な一日でした。
竜王戦 6組 昇級者決定戦
決勝
佐藤秀司八段●-佐々木大地五段○
先手は佐藤八段。相矢倉から小気味よく先攻したのは佐藤八段でしたが、佐々木五段が8筋のクサビを活かした反撃が筋に入り、一気に攻めきりました。
佐々木五段は連続の昇決決勝から待望の5組昇級となりました。おめでとうございます。佐藤八段は1期での5組復帰なるかというところでしたが、残念ながら敗退となりました。
順位戦 A級 5回戦
羽生善治九段●-糸谷哲郎八段○
佐藤天彦九段○-広瀬章人八段●
佐藤康光九段○-豊島将之九段●
永瀬拓矢王座●-斎藤慎太郎八段○
先行して行われた山﨑-菅井戦を除く4局が同一日程で開催されました。一斉対局以外の日にA級が4局というのは前例がなかったようです。
意外にも早々に終局となったのは永瀬-斎藤戦でした。その2時間後に羽生九段、続いて豊島九段が投了し、そこからさらに1時間ほどで佐藤天-広瀬戦が幕を閉じました。糸谷八段のしのぎ、佐藤天彦九段と広瀬八段の熱戦ぶりが印象的でした。
5回戦を終え、全勝キープは斎藤八段のみ、1敗はいない状況です。逆に降格圏は羽生九段と山﨑八段の1勝4敗、この両者は6回戦で相対します。
王位戦 予選
藤井猛九段●-千田翔太七段○
予選1ブロック準決勝。勝った千田七段はリーグ入りを懸け、次戦で黒沢六段と対戦します。
王将戦 挑戦者決定リーグ
藤井聡太竜王○-近藤誠也七段●
この日の大一番はやはり本局でしょう。先手は藤井竜王。相掛かりから角換わりに近い模様となり、藤井竜王は堅い陣形を築き、対する近藤七段は居玉のまま桂を捌いていきます。ただ近藤七段のほうに速く厳しい攻めがなく、逆に玉形の無理がたたって受けが利かない形となってしまいました。
最終局を残して藤井竜王の挑戦が決まりました。おめでとうございます。
次戦、藤井竜王は永瀬王座と、近藤七段はリーグ残留を懸けて豊島九段との対戦です。この一局は勝った方が残留という、これまた大一番です。近藤七段は厳しい戦いが続きます。
女流順位戦
A級
渡部愛女流三段○-鈴木環那女流二段●
中井広恵女流六段●-伊藤沙恵女流三段○
甲斐智美女流五段○-石本さくら女流二段●
B級
千葉涼子女流四段○-岩根忍女流三段●
中村真梨花女流三段●-武富礼衣女流初段○
伊奈川愛菓女流二段●-塚田恵梨花女流初段○
香川愛生女流四段○-小高佐季子女流初段●
上田初美女流四段○-北村桂香女流初段●
A級は2局未消化の段階で、甲斐女流五段が連勝スタート。B級では千葉女流四段と上田女流四段が連勝スタートとなりました。
いずれも3回戦は12/10に行われます。
11/21(日)の対局
倉敷藤花 第3局
里見香奈倉敷藤花-加藤桃子清麗
※第2局の結果次第
日本シリーズ 決勝
豊島将之JT杯覇者-藤井聡太竜王
NHK杯
山﨑隆之八段-佐々木大地五段
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