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第10期叡王戦本戦トーナメントの展望

叡王戦の段位別予選が終わり、本戦トーナメントの組み合わせが発表されています。前期失冠した藤井竜王名人が、再び挑戦権を獲得して八冠復帰を目指すことができるかどうか、非常に注目度の高い戦いとなりますので、顔ぶれを確認しておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

一番左のブロックは、2期連続して挑決で敗れた永瀬拓矢九段が、シードされて本戦からの登場です。このブロックはベテランの阿久津主税八段、中堅の黒沢怜生六段、新鋭の狩山四段が入りました。ベスト4の有力候補は永瀬九段と思いますが、棋王戦の挑決トーナメントで持将棋指し直しの末に永瀬九段を撃破した狩山四段にも注目です。

左から二番目のブロックは、前期ベスト4の青嶋未来六段が、シードされて本戦からの登場です。このブロックは実力者の豊島将之九段、斎藤慎太郎八段、大橋貴洸七段が入る激戦ブロックとなっています。ベスト4の有力候補には、期待も込めて自身初の王位リーグ入りを決めた大橋七段を挙げたいと思います。

右から二番目のブロックは、前期ベスト4の糸谷哲郎八段が、シードされて本戦からの登場です。このブロックにはベテランの鈴木大介九段、若手実力者の本田奎六段、黒田尭之五段が入りました。ベスト4の有力候補には、期待を込めて本田六段を挙げておきたいと思います。

一番右のブロックは、大注目の藤井聡太竜王名人が、シードされて本戦からの登場です。このブロックにはベテランの木村一基九段、戸辺誠七段、実力者の増田康宏八段が入りました。ベスト4の有力候補はやはり藤井竜王名人ですが、棋王戦五番勝負で顔を合わせる増田(康)八段との1回戦は大注目です。


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