第80期順位戦Ｂ級１組７回戦

10月21日に順位戦B級1組7回戦の一斉対局がありました。注目の藤井聡太王位・叡王・棋聖は、竜王戦の移動日と重なるため日程が10月19日に変更され、郷田真隆九段と対局しています。藤井三冠が序盤に押さえ込まれた飛車を4筋から活用する構想を魅せ、勝利を収めています。

その他の対局結果は以下の通りです（左が勝者）。
　稲葉陽八段 － 千田翔太七段
　三浦弘行九段 － 横山泰明七段
　松尾歩八段 － 木村一基九段
　久保利明九段 － 近藤誠也七段
　阿久津主税八段 － 屋敷伸之九段

単独トップの佐々木七段は抜け番で、6勝0敗のまま昇級レースをリードしています。千田七段が敗れて5勝2敗となって一歩後退し、藤井三冠が6勝1敗で2番手に浮上しました。三浦九段も勝って4勝2敗となり、昇級争いに踏みとどまりました。稲葉八段は唯一人3敗を維持し、昇給の可能性を残しています。

一方、3人が降級する残留争いも気になってきました。松尾八段が初白星を挙げて1勝5敗となり、木村九段と並びました。久保九段、阿久津八段も勝って2勝4敗となり、近藤七段と並びました。B級1組は全12局の長丁場なので、巻き返しに期待したいと思います。