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観る将が将棋を指してみた(10) ~2022年4月編~

前回までに、観る将の私が将棋のオンライン対局をして、それなりに将棋を楽しめるようになってきた話を書いてきました。2022年の目標を将棋倶楽部24で10級としましたので、自分の経験を書くことで上級者の方々からアドバイスをいただいたり、私と似たようなレベルの方々と情報交換しながら上達していけると良いなと思っています。

なお、バックナンバーを下記マガジンにまとめていますので、ご興味がありましたらご覧ください。

残念な逆転負け

逆転負け自体はよくあることなのですが、またまた残念な逆転負けを喫してしまいました。

上図は私が先手で既に後手玉に詰みが生じており、先手勝ちの局面です。ただ▲8五桂からの11手詰め、▲8二銀不成からの13手詰めは、いずれも私には難しく発見できませんでした。こういう詰みを実戦で見つけられれば楽しいだろうなと思いつつ、今の実力では仕方ないと諦めるしかありません。
自玉も△7七金と打ち込まれるとかなり危険な状態で、いつもの私だと守ることしか考えなかったのですが、この時は後手玉を寄せながら7七の地点を埋めたいと考え、▲8二銀打 △8四玉 ▲7七桂打 △7七同桂成 ▲7七同桂 と進めました。これで自玉は安全だし、後手が8五の地点に利きを足しても▲8六歩で詰めろが続くので勝ちかなと思っていました。
当然のことながら、相手の方は後手玉の一手詰めを避けて△8五桂と打ってきました。この手も放置すると△7七桂成からの詰みを狙った詰めろです。1分将棋になっていたこともあり、読みになかった手を指された私は焦って頭が真っ白になってしまいました。結論から言うと▲8五同桂と取ってしまえば勝勢を維持できたようですが、時間に追われた私は受けにもなっていない受けの手を指して詰まされてしまいました。
勝ち切れなかったのは残念ですが、反省点を含め内容の濃い将棋を指せて楽しいと感じる一局でした。最近ようやく攻めながら自玉を見て、攻められながら相手玉を見ることが時々できるようになってきて(集中力のある時とない時がありますが)、将棋の面白さが少しはわかってきた気がします。

対局数を増やすべきか

将棋倶楽部24では、相手の方の過去1か月の棋譜を見ることができます(IDで検索)。相手の方が強いなと感じた時、この方は他の方とどんな将棋を指しているんだろうと気になって、過去の棋譜を拝見させていただくことがあります。最近気づいたのは、ほとんどの方が過去1か月の対局数が100局超え、多い方だと300局以上指されている方もいました。1日平均10局以上です。私は今まで多くても1日3局、1か月ではこの4月が一番多くて53局です。

もっと対局数を増やさないと棋力向上は望めないと少し焦りを感じた私は、ある休みの日に「今日は5局目標で頑張ろう」と対局を始めました。結果はいきなり3連敗、しかも3局目は何故か攻め急いで将棋にならず完敗でした。しっかり考えて指せていないと思い、この日は3局でやめて次の日もう一度チャレンジしてみました。しかし結果は似たようなもので、2局目に敗勢から相手の方のうっかりもあって1勝できたものの、3局目はいきなり銀損になって挽回できずに完敗し、相手の方にも失礼なので4局目は指さずに断念しました。要するに集中力が持続できていない感じで、これもたくさん指して慣れるしかないのかなと思いつつ、当面無理せず毎日1局以上を目標にやっていこうと思います。

2022年4月の戦績

将棋倶楽部24
27勝26敗(勝率.509)1千日手
 先手:16勝15敗、後手:11勝11敗
将棋ウォーズ(対局なし)

やはり3月の好成績はたまたまだったようで、4月は勝ったり負けたりという成績でした。級位は一時期13級に落ちましたが、概ね12級で安定してきたように思います。このままでは目標に到達できないので、もう少し上達の道を探っていきたいと思っています。中盤の入り口(仕掛けたり仕掛けられた辺り)で形勢を損ねることが多いので、何とか改善したいと思っています。
なお、初めて千日手を経験しました。千日手が成立するとどうなるのかという興味もあって、敢えて打開しませんでした。結果は単に引き分けという形で終わるだけのようで、先後入れ替えての指し直しとかにはなりませんでした。"と金"を作られて劣勢だったのでラッキーでしたが、楽しいものではありませんね。

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