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観る将が将棋を指してみた(6) ~2021年末の状況編~
前回までに、観る将の私が将棋のオンライン対局をして、自分なりの上達方法を模索してきた話を書いてきました。今回はこのやり方で3か月程やってみた状況を書いていきたいと思います。私と似たような状況の方に少しでも参考になればと思っていますが、諸先輩方の温かいアドバイスなど頂ければ嬉しいです。
なお、バックナンバーを下記マガジンにまとめていますので、ご興味がありましたらご覧ください。
将棋の楽しさ
オンライン対局の場を将棋倶楽部24に移し、AIソフトの棋譜解析を使って一人感想戦をするようになった私は、対局数は1日1局程度に落としたものの、日々将棋を楽しめるようになってきました。上級者の方から見ればお恥ずかしい内容ですが、将棋は同じレベルの方と指す分には勝つか負けるかという大熱戦にもなります。勝てばとても嬉しいし、負ければ凄く悔しい思いをします。一人感想戦のお陰で手筋らしきものも少しずつ覚えてきて、僅かではありますが力がついてきたような気もします。
痛恨の詰み逃し
一人感想戦をしていると、詰みを見逃していることが結構頻繁に出てきます。詰将棋なら詰むとわかっているので解ける場合もあるのですが、詰むかどうかわからない実戦で詰みを発見するのは容易ではありません。今の自分の棋力では、長手数の詰みを発見できないのは仕方ないと思うのですが、3手詰めを逃して逆転された将棋はさすがに少し堪えました。やはり詰将棋を地道に解くことと、一人感想戦でAIが詰ます手順を確認することで、着実に力を付けていくしかありません。
会心の即詰み
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上図(便宜上、上下を反転して後手の私が下)は矢倉戦で2枚の竜を作られて攻め込まれ、相手に歩で上部脱出を防がれたところです。いつもどうやって守るかから考えてしまう私ですが、この時は反撃するしかないと考え、即詰みに討ち取って勝つことができました。上級者の方が見れば瞬殺かと思いますが、敢えて答えは書きませんので、興味のある方は詰将棋と思って解いてみてください。
この将棋はAIの棋譜解析では私が敗勢で、相手の方が歩で上部脱出を防ぐのではなく、竜で角を1枚外せば必勝だったようです。本来なら敗勢にしてしまった序中盤を反省すべきではありますが、こういう勝ち方が増えてくると楽しいだろうなと思う勝利でした。
2021年末までの戦績
こうして私は将棋を指す楽しさに目覚め、将棋倶楽部24の級位は2021年末時点でぎりぎり13級に上がりました(勝ったり負けたりで14級との間を行ったり来たり)。約3か月の戦績は45勝38敗(勝率.542)です。将棋ウォーズが40勝41敗なのに比べると、私にはこちらの方が向いているようです。始めた頃のボロボロの負け方も減り、これから定跡や手筋を覚えていけば、もっと楽しめるのではないかという予感もあります。ネットで調べると、将棋倶楽部24の級位は少し辛目のようですが、2022年末までに10級を目標にやっていこうと思っています。
次回から、2022年以降の私の奮闘を書いていきたいと思います。