第79期順位戦C級2組最終一斉対局
3月5日に順位戦C級2組10回戦の一斉対局がありました。
既に昇級を決め昇段を果たした黒田五段は、最終局も勝って9勝1敗となり1位での昇級となりました。黒田五段は2019年プロ入りの24歳で、名人挑戦を決めた斎藤(慎)八段の弟弟子にあたります。今後の飛躍を期待したい若手の一人です。
自力昇級の可能性があった出口四段と大橋六段も、ともに勝って昇級を決めました。出口四段は黒田五段とプロ入り同期の25歳で、三段時代に新人王戦決勝に進出(藤井七段(当時)に敗退)したこともあります。今回は9勝1敗と見事な成績での昇級となりましたが、昇級決定により五段に昇段となります。
大橋六段は藤井二冠とプロ入り同期の28歳で、藤井二冠に対して公式戦通算3勝2敗と勝ち越している強豪です。順位戦ではこれまでも7勝以上の好成績を収めてきましたが、4期目となる今期は順位を5位に上げていたこともあり、8勝2敗で念願の初昇級を果たしました。
期待していた梶浦六段も最終局に勝って8勝2敗となりましたが、残念ながら順位の差で頭ハネとなりました。佐々木(大)も最終局に勝って7勝3敗となりましたが、星一つの差で涙を飲むこととなりました。両者には来期こそ昇級を果たして欲しいと期待します。
一方、既に2回降級点(*)が付いた村田(智)七段が、最終局も敗れて残念ながら降級となりました。既に降級が確定していた中座七段と大平六段と合わせ、3名が降級ということになります。
(*)降級点 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。
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