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第10期叡王戦段位別予選の展望(五段、四段)

第9期叡王戦五番勝負は伊藤匠七段が藤井聡太叡王をフルセットの末に降し、八冠の牙城を崩して幕を閉じましたが、早くも次期叡王戦の段位別予選の組み合わせが発表されています。叡王戦は、前期ベスト4以上(前期叡王の藤井聡太竜王名人に加え、永瀬拓矢九段、糸谷哲郎八段、青嶋未来六段)がシードされますが、それ以外はタイトルホルダーも段位別予選からの出場となります。7月2日から五段戦が始まりますので、本稿では九段戦と八段戦の顔ぶれを確認しておきたいと思います。

五段戦

24人が唯1人の本戦入りを目指して戦います。
第7期には五段戦を勝ち上がった出口若武五段(当時)が、藤井叡王への挑戦権を獲得しています。今期も夢を実現する若手が現れるのか、楽しみにしたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

池永天志六段、西田拓也五段、斎藤明日斗五段、冨田誠也五段、高田明浩五段、藤本渚五段らが入りました。本戦進出の最有力候補としては、他の棋戦でも高勝率を挙げている藤本五段を挙げておきたいと思います。

四段戦

15人が唯1人の本戦入りを目指して戦います。
第7期には四段戦を勝ち上がった服部慎一郎四段(当時)が、挑戦者決定戦まで駆け上がりました。今期も思わぬ新星が飛び出してくる可能性があり、非常に楽しみです。

日本将棋連盟HPより引用

新四段も含め誰が勝ち上がっても不思議ではありませんが、昨年度の新人王戦の覇者上野裕寿四段が注目されます。既に他棋戦で実績を残している徳田拳士四段、岡部怜生四段にも期待したいと思います。

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