「観る将」が観た第33期竜王戦決勝トーナメント準決勝①
8月12日に行われた竜王戦決勝トーナメントの感想です。1組3位から勝ち上がった久保九段と、2組2位から藤井棋聖らを破って勝ち上がった丸山九段の顔合わせとなりました。
振り駒で先手となった久保九段は、四間飛車を採用し高美濃囲いに構えます。丸山九段は飛車を7筋に寄せた後、2筋の位を取って対抗します。久保九段が▲6五歩から仕掛けると、お互いに大駒を交換し合う激しい攻防となりました。久保九段は2枚の角を捨てて攻めたてましたが、丸山九段はじっくり受け止めると反撃に転じ、最後は飛車を2筋に回して即詰みに討ち取りました。
丸山九段は、これで挑戦者決定三番勝負に進出です。2017年には、順位戦でB級1組からB級2組に陥落しましたが、今期からB級1組に復活しています。竜王戦でもこのまま勝ち進み、激辛流の完全復活なるか、注目していきたいと思います。
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