第81期順位戦B級1組4回戦
8月18日に順位戦B級1組4回戦の一斉対局が行われました。
この日、私が注目していたのは、昇級が期待される20代同士の佐々木勇気七段と近藤誠也七段の対局です。先手の佐々木七段が角換わりに誘導し、相腰掛け銀になります。佐々木七段が飛車を5筋に回して4筋から仕掛けると、近藤七段は銀を上がって受けます。近藤七段も6筋から仕掛け、佐々木七段も銀を上がって受けます。佐々木七段は1筋から端攻めし、桂交換の後、桂香交換して後手陣を乱します。佐々木七段が歩の裏から銀取りに▲4五香と打つと、近藤七段は角を打って銀に紐を付けます。佐々木七段は銀で桂を食いちぎり、角銀両取りに▲2六桂と打って後手玉に迫ります。近藤七段も△7六桂の継ぎ桂から反撃しますが届かず、佐々木七段が寄せ切りました。
他の対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
山崎隆之八段 - 澤田真吾七段
千田翔太七段 - 郷田真隆九段
三浦弘行九段 - 屋敷伸之九段
中村太地七段 - 横山泰明七段
丸山忠久九段 - 久保利明九段
中村(太)七段が3勝0敗となり、単独トップに立ちました。三浦九段と丸山九段が3勝1敗、羽生九段と久保九段と澤田七段が2勝1敗で続いています。成績上位者の中には順位の低い人が多く、混戦が続きそうです。
次の5回戦では、好調の中村(太)七段と久保九段の対局が組まれていますので、楽しみにしたいと思います。
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