第74期王将戦二次予選の展望
王将戦は、シード棋士4名と予選を勝ち上がった棋士3名の、7名によるリーグ戦を行い挑戦者を決定します。予選から挑戦者決定リーグに進出する3名を決める二次予選のトーナメント表が発表されていますので、顔ぶれを確認しておきたいと思います。
第1ブロック
前期は2勝4敗でまさかの陥落を喫した豊島将之九段が、予選突破の有力候補と思います。名人奪取は叶いませんでしたが、相変わらず各棋戦で安定した成績を残しています。対抗は順位戦A級の稲葉陽八段ですが、西田拓也五段、高田明浩五段、岡部怜生四段ら若手の活躍も楽しみです。
第2ブロック
前期は2勝4敗で陥落となった佐々木勇気八段が、予選突破の有力候補と思います。元々前途を期待された俊英ですが、最近は安定感が増してきたように思います。順位戦A級の佐藤天彦九段や中村太地八段が入る激選ブロックとなっていますが、若手の三枚堂達也七段や梶浦宏孝七段の活躍も楽しみです。
第3ブロック
前期は1勝5敗でまさかの陥落を喫した渡辺明九段が、予選突破の有力候補と思います。王位戦では自身初の挑戦を決め、一時期の不調は脱したように感じられます。実力者の広瀬章人九段や斎藤慎太郎八段も侮れませんが、服部慎一郎六段や藤本渚五段ら若手の躍進にも期待したいと思います。