見出し画像

第81期順位戦B級2組4回戦

9月7日に順位戦B級2組4回戦の一斉対局が行われました。

この日、私が注目していたのは、3勝0敗で昇級争いをリードする木村一基九段と、2勝1敗で追う髙見泰地七段の対局です。先手の高見七段が相掛かりに誘導し、お互いに飛先の歩を交換してから銀冠の形を作ります。4筋の歩を伸ばした高見七段が飛車を4筋に回し自陣角を打って攻撃態勢を整えると、木村九段は金取りに角を打ち込んで催促します。高見七段は銀で桂を食いちぎって攻め掛かりますが、木村九段は馬を作って凌ぎます。高見七段も馬を作り、後手の馬にぶつけて交換すると、王手で角を打ち込んで馬を自陣に引き付けます。木村九段も飛車取りに角を打ち込んで飛角交換しますが、高見七段は後手の玉頭から攻め掛かり寄せ切りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
 飯島栄治八段 - 増田康宏六段
 松尾歩八段 - 深浦康市九段
 大橋貴洸六段 - 中田宏樹八段
 中川大輔八段 - 藤井猛九段

私が注目している大橋六段が4勝0敗となり、佐々木慎七段とトップを並走しています。木村八段、増田(康)六段、高見七段、藤井(猛)九段は、いずれも3勝1敗で追っています。次の5回戦では大橋六段vs鈴木九段の対局が組まれていますので楽しみにしたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?