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第8期叡王戦本戦トーナメントの状況

叡王戦の本戦トーナメントが順次行われており、ベスト4が出揃いましたので状況を確認しておきたいと思います。

一番左のブロックからは、本田奎五段が山本博志四段と前期挑決進出者の服部慎一郎五段を破って勝ち上がっています。2019年度の棋王戦では、初参戦で挑戦者となった期待の新鋭で、再び旋風を巻き起こすことができるか楽しみです。

左から二番目のブロックからは、菅井竜也八段が石井健太郎六段と佐藤天彦九段を破って勝ち上がっています。2017年度に王位を獲得した実力者ですが、タイトル戦からはしばらく遠ざかっています。今年度はA級順位戦で藤井聡太叡王を破っており、最終一斉対局の結果次第で名人挑戦権獲得の可能性を残すなど好調で、久し振りのタイトル挑戦が期待されます。

右から二番目のブロックからは、山崎隆之八段が船江恒平六段と近藤誠也七段を破って勝ち上がっています。定跡に拘らない独特の棋風で知られる人気棋士ですが、タイトル戦からは2009年度の王座戦以来遠ざかっています。今年度は竜王戦でも挑決三番勝負に進出するなど好調で、久し振りのタイトル挑戦が期待されます。

一番右のブロックからは、永瀬拓矢王座が前期挑戦者の出口若武六段と三浦弘行九段を破って勝ち上がっています。今期の本戦に残った唯一のタイトルホルダーとして順当な結果かもしれませんが、棋聖戦以来の藤井叡王とのタイトル戦を実現できるでしょうか。

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