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第83期順位戦C級1組1回戦

6月11日に今期の順位戦が開幕し、C級1組1回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、前期は惜しくも昇級を逃した出口若武六段と、C級2組から昇級を果たした高田明浩五段の対局です。先手の出口六段が相掛かりに誘導し、お互いに飛先の歩を交換します。高田五段が角を交換し、8筋で桂をぶつけて交換すると、出口六段は▲3七角と間接的に9筋の香を睨みます。高田五段が△5五桂と打って角の利きを遮り、3筋の歩を伸ばして角頭を攻めると、出口六段は角を4筋に上がってかわします・高田五段は△2四角と合わせ、△3四銀と歩頭に出る奇手を放ちますが、出口六段は▲5五銀と桂を食いちぎり、▲5六桂と打ちます。出口六段は▲2四飛と角と刺し違え、▲4四桂打と継ぎ桂で後手陣を乱すと、2枚の角で後手玉に迫り、そのまま一気に寄せ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 片上大輔七段 - 都成竜馬七段
 斎藤明日斗五段 - 村田顕弘六段
 冨田誠也五段 - 真田圭一七段
 藤本渚五段 - 西田拓也五段

私が注目している中では、出口六段、斎藤(明)五段、冨田五段、藤本五段が好スタートを切りました。まだまだ先の長い戦いですので、都成七段と高田五段にも巻き返しを期待したいと思います。


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