第35期竜王戦ランキング戦の展望(1組)
第34期竜王戦は藤井聡太新竜王の誕生で幕を閉じましたが、早くも第35期竜王戦のランキング戦が開幕します。竜王戦は1-6組に分かれてランキング戦を行い、1組の上位5人、2組の上位2人、3-6組の上位1人の全11名が決勝トーナメントに進出します。今回は1組のメンバーと組み合わせを確認しておきたいと思います。
1組からはランキング戦の優勝者と準優勝者、準決勝敗退者による3位決定戦の勝者、2回戦敗退者による4位決定戦の勝者、1回戦敗退者による5位決定戦の勝者の5人が決勝トーナメントに出場します。つまり、2回負けるまで決勝トーナメント出場の可能性が残ります。逆に5位決定戦の初戦敗退者4人が2組に降級します。16人中5人が決勝トーナメント進出し4人が降級という、1勝の違いで浮き沈みの激しいクラスになっています。
今期の1組メンバーおよびランキング戦の組み合わせは、以下の通り発表されています(日本将棋連盟HPから引用)。
左の山の有力候補は、前期1組優勝の永瀬王座、前期1組2位の久保九段、前期1組4位の羽生九段でしょうか。第33期に挑決三番勝負に進出した丸山九段、今年の王座戦挑戦者となった木村九段、順位戦A級在籍で竜王経験者の糸谷八段も侮れません。群雄割拠という状況で、誰が勝ち上がってもおかしくありません。
右の山の有力候補は、前竜王の豊島九段と永世竜王の資格を持つ渡辺名人でしょう。なんと両者は1回戦で激突し、2人の内どちらかが5位決定戦に回るという、厳しい組み合わせになりました。前期1組3位の山崎八段、前期1組5位の佐藤(天)九段、前期渡辺名人を降して2組準優勝の八代七段、順位戦B級1組で昇級争いのトップを走る佐々木(勇)七段も上位進出を狙います。
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