名古屋将棋対局場こけら落とし
6月22日、いよいよ新設された名古屋将棋対局場(5月24日に名称発表)で対局が行われます。記念すべき最初の対局は、順位戦A級1回戦の藤井聡太竜王vs佐藤康光九段、順位戦B級2組の杉本昌隆八段vs佐々木慎七段の2局になります。翌23日にも順位戦C級2組の4局が予定されています。
名古屋将棋対局場は、常設の対局場として名古屋駅前にある「ミッドランドスクエア」の25階に開設されます。トヨタ自動車が、オフィス内にある会議室として使われていた209.2平方メートルの場所を無償で提供し、84.5畳の畳を敷き詰めた対局場が作られています。藤井竜王の対局がある朝には、ビルの入り口が混雑してしまうのではないかと余計な心配をしてしまいますが、ファンの方々もトヨタ自動車の好意を踏みにじるような行動は避けて欲しいと願います。
名古屋将棋対局場は、1日最大7局の対局が可能で、年間100局程度が予定されているとのことです。これだけの場所を提供していただいて年間100局は少ないと感じますが、対局するには食事の手配や記録係他、様々な人の手配が必要になるでしょうから、試行錯誤しながら増やしていくのだろうと想像しています。
今年度の順位戦9局中、6局をここで行うことが決まっている藤井竜王は、6月11日に行われた叡王戦祝賀会で「対局場を開設していただいて、私自身が対局できることを非常に嬉しく思います」と話しています。藤井竜王自身の経済効果がなければ実現しなかったであろう対局場により、藤井竜王の移動の負担が少しでも軽減され、より良い将棋を魅せてくれることを期待したいと思います。
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