見出し画像

2021年度将棋大賞女流記録部門 12月末時点の状況

2021年度も残り3か月を切り、将棋大賞各部門の状況が気になってきました。女流棋士の記録部門は対局数のみ表彰されるようですが、日本将棋連盟HPには棋士と同様に対局数、勝数、勝率、連勝の記録が掲載されていますので、12月末時点の状況を確認しておきたいと思います。

■対局数

女流対局数

加藤(桃)清麗が45局でトップを走っています。昨年度も43局で初受賞しており、2年連続受賞となるか注目されます。既に昨年度の対局数を超えているのは、白玲戦の新設などの効果と思われます。加藤(桃)清麗は清麗戦の予選がなく、4局差で2位の伊藤女流三段は1月から女流名人戦五番勝負があるので、逆転の可能性も充分にあると思われます。

■勝数

女流勝数

里見女流五冠が31勝でトップに立ち、僅差で加藤(桃)清麗と伊藤女流三段が続いています。抜群の安定感を誇る里見女流五冠がこのまま逃げ切るのか、加藤(桃)清麗や伊藤女流三段の追い上げがあるのか、3月末まで接戦が続きそうです。

■勝率

女流勝率

デビュー戦を白星で飾った佐々木女流2級は対局数が少ないので対象外とすれば、里見女流五冠が2位の西山女流二冠に1割近い差をつけてトップに立っています。安定した戦いぶりから大きく崩れることは考えにくく、勝率1位の座に就くのは間違いなさそうです。

■連勝

女流連勝

里見女流五冠が春先に17連勝を記録し、トップに立っています。3月末までにこれを上回る連勝記録が出る可能性は低く、里見女流五冠の1位は当確と思われます。

いいなと思ったら応援しよう!