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第2期白玲戦女流順位戦 C-D級7回戦

6月6日にC級7回戦、6月8日にD級7回戦の一斉対局が行われました。ここまでの状況を確認しておきたいと思います。

C級

単独トップに立っていた室田伊緒女流二段が敗れて6勝1敗となり、1敗同士の対決を制した山田久美女流四段と並びました。2人は次の最終8回戦に勝てば自力で昇級を決めることができます。野原未蘭女流初段は山田女流四段に敗れて5勝2敗となりましたが、2敗勢の中では順位が一番上なので、自力昇級の位置をキープしています。3枠の昇級争いは、2敗を維持した清水市代女流七段、頼本奈菜女流初段、礒谷真帆女流初段まで可能性が残されています。次の最終局では上位6人の直接対決はありませんが、それぞれが痺れるような緊張感の中、全力を出し切れるよう期待したいと思います。
一方4人が降級する残留争いは、残念ながら1勝6敗となった和田はな女流1級と村田智穂女流二段の降級が決まりました。2勝5敗で3人が並んでいますが、3人とも比較的順位が上なので、最終8回戦に勝てば残留の可能性があります。3勝4敗で順位が低い女流棋士も含め、最終局は負けられない戦いになります。

D級

単独トップに立っていた加藤結李愛女流初段が敗れて6勝1敗となり、1敗同士の対決を制した田中沙紀女流2級と並びました。2人は次の最終8回戦に勝てば自力で昇級を決めることができます。田中女流2級に敗れた中村桃子女流二段の他、山口恵梨子女流二段と高浜愛子女流1級も敗れて5勝2敗となり、水町みゆ女流初段、貞升南女流二段と並んでいます。次の最終局では、加藤(結)女流初段vs水町女流初段、山口(恵)女流二段vs高浜女流1級の直接対決が組まれており、順位戦特有の厳しい緊張感の中、4枠の昇級の座に向け全力を出し切って欲しいと思います。
一方下位5人に降級点が付きますが、1勝6敗の石高澄恵女流二段、脇田菜々子女流初段、北尾まどか女流二段の3人は、残念ながら降級点が確定しました。2勝5敗の3人は、3勝4敗で順位が低い女流棋士とともに、最終局は負けられない戦いになります。

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