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第79期順位戦C級2組9回戦
1月28日と2月4日に順位戦C級2組9回戦がありました。このクラスは人数が多いためか、最終戦を除き2日に分けて行われます。
52人で戦い上位3人しか獲得できない昇級争いは、単独トップに立っていた黒田四段が敗れて8勝1敗となりましたが、2敗までで順位が上の棋士が2人となったため昇級が確定しました。
残り2枠の争いは熾烈になっています。出口四段は勝って8勝1敗となり、最終の10回戦も勝てば昇級となりますが、順位が低いため敗れると頭ハネとなる可能性が高くなります。服部四段は敗れて7勝2敗となり、まだ昇級の可能性は残していますが、やはり順位が低いため厳しい状況となりました。2敗組の中では大橋六段、黒沢五段、梶浦六段が勝ちました。7勝2敗の4人の内、順位が上の大橋六段は最終の10回戦で勝てば昇級となりますが、他の3人は上位陣の勝敗次第となります。
一方、既に2回降級点(*)が付いた中座七段と大平六段が敗れて1勝8敗となり、残念ながら降級が確定しました。2勝7敗の村田七段も、残留に向け最終の10回戦での勝利が絶対条件になっています。順位戦も大詰めを迎え、厳しい戦いが続いています。
(*)降級点 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。