将棋界2020年度前半のランキング(対局数)
2020年度も前半が終わろうとしています。将棋界では年度毎に将棋大賞の表彰があり、数字で明確に決まる記録部門としては、対局数・勝数・勝率・連勝のランキングがあります。順に現時点の状況を確認し、過去5年の傾向や歴代最高記録を調べてみます。
出典:日本将棋連盟のホームページ 2020年9月25日対局分まで(未放映のテレビ対局を除く)
対局数
20前半 永瀬拓矢 29、藤井聡太 26、豊島将之 25
19年度 佐々木大地 67、藤井聡太 65、豊島将之 58、本田奎 58
18年度 広瀬章人 64、佐々木大地 59、豊島将之 55、矢代弥 55
17年度 藤井聡太 73、豊島将之 62、三枚堂達也 59
16年度 佐々木勇気 65、千田翔太 65、近藤誠也 60
15年度 佐藤天彦 59、豊島将之 57、阿部光瑠 57
歴代最高 羽生善治 89(2000年度)
今年度前半は、タイトルホルダー3人が上位を占めています。永瀬王座と豊島竜王は、叡王戦七番勝負だけで9局も対戦しているのが効いています。当然ながら他の棋戦でも勝ち進んでいるということが言えると思います。
成績上位者はシードされる棋戦も多いため、低段位ながら予選から勝ち上がることで対局数が多くなるケースがあります。昨年度は、叡王戦・王位戦・棋王戦などで予選を突破した佐々木五段が1位に、棋王戦で予選から見事挑戦者となった本田五段が3位に輝いています。今年度も佐々木五段は23局、本田五段も22局と健闘しており、上位ランクインを目指しています。
歴代最高の2000年度羽生九段の89局はすごい数字ですね。1月平均約7.4局ですから、1年通して毎週2局近く指し続けたことになります。過去5年の最高は2017年度藤井二冠の73局ですから、当面破られることはなさそうに思います。